2021.07.01

2021.07.02

コンテンツ

文章の苦手な人に共通する3つのこと

良いコンテンツを作ろう! ユーザー目線の記事を作ろう! といっても、文章が苦手な人にとってハードルの高い話です。僕は立場上、文章が苦手だという人の記事によく目を通します。そのなかで3つほど、文章の苦手な人に共通するものを見つけました。

質の低いコンテンツは、検索結果で上位に表示されることはほぼありませんし、数も増えればサイト全体の評価も下がります。弊社ではコンテンツの質の善し悪しを定量的に判断していますが、この3つの項目を修正すればほぼ改善されています。文章が書くのも見るのも苦手だと自覚のある人に届けば幸いです。

 

1. 何を言いたいか伝わらない

記事を読んで、「で、何が言いたかったの…?」という記事は思いのほか多いです。一番の原因は、最初に何を書くかを決めていないこと。キーワードを起点にする場合、検索者に向けて記事を書くと思います。検索者はなにかを求めて検索するので、その欲求に対して”何を伝えるか”を言語化して書き始めてみてください。

例えば、リモートワークでキーボードを探している人に向けて、「身体に負担の少ないキーボードをまとめる」でもOKです。何を伝えるかを明確にするだけで、この記事で何を書いていけばいいかおのずと定まるはずです。ただし、「キーボードを探している方に向けて書く」だと、何を書くか定まらないのでご注意を。

もう一つ、何を書くのか決まっているのに、途中でずれていくケース。筆が乗って書きたいように書いたり、競合サイトも書いているからと情報を詰め込んだりすると、何が言いたいか分からない記事のできあがりです。基本的には編集者が指摘してくれるのですが、もしセルフチェックをするなら、記事を書き上げた翌朝に声をだして読み返すのが経験上、効果的です。

 

2. 事実と主観を書き分けられない

事実と主観は書き分けなければいけません。なぜならどれが書き手の感想で、どれが公式の情報なのかが分かりづらく、読み手の頭に入ってこなくなるためです。

試しに事実と主観の入り混じった文章と、それを整理した文章を作ってみましたので、見比べてみてください。赤が事実で、青が主観にあたる部分です。事実と主観を書き分けることで、視覚的にも情報が入りやすくなったと思います。実際にあるキーボードの説明ではないので、情報の不足感は否めませんがご容赦を。

 

事実と主観が入り混じった例

見出し「A社 キーボードA-KBD 2020」
2020年10月に発売された、A社のキーボード『A-KBD2020』です。私はABC2020のようなパンタグラフ型のキーボード好みでずっと使い続けています。キーストロークは2.4mmなので、ノートパソコンのキーボードと同じくらいの感覚で、タイピングすることができます。2.4GHzのワイヤレスタイプのキーボードなので、配線が邪魔になることもありません。

事実と主観を分けた例

見出し「A社 キーボードA-KBD 2020」
2020年10月にA社より発売された、ワイヤレスのパンタグラフキーボード『A-KBD 2020』です。このキーボードの特徴は、キーストロークが2.4mmで、2.4Ghzのワイヤレスタイプなところ。私はノートパソコンと同じ感覚でタイピングできる薄型のキーボードが好きで、ずっとパンタグラフを使い続けています。配線が邪魔にならないところも嬉しいですね。

 

3. 文章のなかの情報が少ない(または浅い)

カタログや公式サイトに掲載されている情報を言い換えただけの文章や、説明されなくても分かりそうな文章は、情報量が少なくなりがちです。取材せずに書いている(そう見える)ため、こたつ記事と揶揄されることもあります。

ライターや編集者は、たくさんの情報から読み手にとってわかりやすい言葉に紡ぎなおします。ときに翻訳者に例えられるこの作業は十分な取材が必要です。ではキーボードを例に内容の浅い文章と、情報量のある文章を挙げてみたいと思います。

 

情報量の少ない文章例

  • テンキーレスのためデスクの上もスッキリさせられます。
  • キーストロークが浅いため、ノートパソコンと同じような感覚でタイピングすることができます。
  • コンパクトなので気軽に持ち運ぶことが可能です。

情報量の多い文章例

  • テンキーレスキーボードのいいところは、省スペースになるところ。テンキーがない分、マウスの位置が近くなって操作性あがるんですよね。
    (引用:GIZMODO)

  • 軽いタッチでスッと指が沈み、次の瞬間には他のキーを入力できる独特の打ち心地が特徴。
    (引用:the360.life)

  • メカニカルキーボードでは当たり前となっている、円筒の内側のように向こう側が持ち上がるステップスカルプチャーは手首に無駄な力が入らずラクですし、静電容量無接点方式のキースイッチは本当にスムースで軽快なので、キータッチが軽いノートPCからの移行でも(キーストロークは深くなりますが)比較的違和感は少ないと思います。
    (引用:Impress Watch)

取材にもいろいろあり、例えばキーボードなら、公式サイトや口コミ、レビューサイトの簡易調査、自分で使ってみる(これまでの経験も)、メーカーや利用者への取材、他メーカーのキーボードの調査、有識者への聞き込みなどがあります。この取材をがんばるほど、一つの文章に込められる情報も厚くなるので、試してみてください。

 

さいごに

文章が苦手な人に共通する項目を紹介してきましたが、もっとも難しいのは、さいごに紹介した文章に厚みを持たせることです。これは取材する技術や、語彙の豊富さがモノをいいますので経験の差がでやすいです。他の部分は意識の持ちようで改善できると思いますので、チャレンジしてもらえればと思います。

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