2021.12.27
2022.04.26
低品質コンテンツの見つけ方と防ぐための手順
Googleのページ品質の基準が引き上げられたようです。
個人的にも引き上げられたかな?という実感はあります。検索結果でがっかりすることがこの先減ってくれるならウェルカムな変更です。検索エンジンをマーケティングに利用している会社は、これまで以上にコンテンツの質と向き合わなければなりませんががが。
マーケティングの担当者が、低品質の記事を見つけて改善する流れは今まで以上に増えそうです。そこでこの記事では、低品質をなくす・生まれづらくすることを目的に、前半は「低品質なコンテンツの見つけ方について」、後半は「コンテンツの作成手順について」紹介します。
低品質記事の探し方
順位以外に定量的な指標を用いることがコンテンツでは難しいですが、クヌギでは質の低いページの判断のひとつに、Googleのキャッシュ日を参考に用いています(あくまで参考指標です)。具体的には、最終キャッシュ日から40日以上空いたもの、もしくはキャッシュがそもそも無いコンテンツが対象になります。
キャッシュ日の確認は、調べたいページのURLの先頭に、「cache:」をつけるだけ。すると「このページは〇月〇日に取得されたものです」というメッセージがページの上部に表示されます。
このキャッシュ日ですが、「このページは確実に低品質である」という絶対的な指標ではありません。「もしかしてこのページの品質はマズイんじゃないか?」と、怪しいページを探すときの参考として使ってください。
品質の怪しいページは、以下に該当しないかを確認します。
- 何を言いたいか伝わらない
- 事実と主観を書き分けられない
- 文章のなかの情報が少ない(または浅い)
経験則で恐縮ですが、だいたいが上記のどれかに該当します。過去書いたブログが、修正の仕方の参考になると思いますので、よかったら下記のブログもチェックしてみてください。
コンテンツの作成手順
クヌギでは、ざっくりこんな手順でコンテンツを作成しています。
- ①検索者の意図の深堀
- ②テーマ決め
- ③構成
- ④取材
- ⑤ライティング
①はキーワードを足掛かりに検索意図を言葉におこす作業で、キーワードからのコンテンツ制作でもっとも大事な工程です。それまでにどんな検索行動をしていたか、検索するにいたったトリガーはなんだったか、などを文章におこします。
②は検索意図をもとに、検索者にもっとも刺さりそうなテーマを考える工程です。テーマに落とし込めない場合、検索意図の深堀が甘いので、もう一度①の工程からやり直します。
※僕はあまり要領がよくないので、①と②を行き来しながら、テーマに落とすことが多いです。
③は構成を考える工程です。②で決めたテーマを最短距離で検索者に届けるための構成を考えます。構成もいろいろありますが、例えばきっちり主張するような記事の場合はPREP法を採用するなど、既存のフレームワークを使うことも多いです。
④は、構成をもとに一つひとつ裏どりする作業です。この裏どりは、一次情報にあたるのが基本です。一次情報とは第三者の編集の入っていない情報を指します。例えばwikipediaは二次情報ですね。取材の取れ高によって③の構成が変わることもあります。
⑤は、④の取材で得られた情報から、③の構成に肉付けしていきます。
さいごに
コンテンツの作成手順で一番大事なのは、前の手順を踏まえたうえで作業を進めることです。社内でもたびたび見かけるのが、検索意図を考えたのに検索意図を踏まえたテーマを考えられていなかったり、テーマが決まっているのにテーマとは関係のない構成になっていたりするケース。低品質が生まれやすくなりますし、結果上位表示することはまずありません。
手順を踏んでいるつもりが踏めていないのは、コンテンツ制作のあるあるです。Googleのコンテンツに対する品質基準は、個人的には今後も徐々に引き上げられ続けると思っています。いまコンテンツに課題を感じているなら、一度手順をちゃんと踏めているか振り返ってみることをおすすめします。
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