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クレジットカードを貸してはいけない理由と貸した場合に起こり得るトラブルとは?

「家族や恋人とクレジットカードを貸し借りして共有したい」「親の許可があるし、通販で親のクレジットカード使用しても問題ないよね?」と思っている人いるのではないでしょうか。

クレジットカードを利用できるのは契約者本人のみで、家族や恋人であっても第三者にクレジットカードを貸してはいけません。

当記事では、なぜクレジットカードを貸してはいけないのか、クレジットカードを貸すとどんなトラブルが起こるのか解説します。

クレジットカードを貸すことはいかなる理由・状況でも禁止

第三者にクレジットカードを貸してはいけない理由は、カード会社の利用規約に「契約者本人のみが利用できる」「他人に貸与してはいけない」といった内容が記載されているからです。

実際に複数のカード会社の利用規約を確認したところ、編集部が調査したカード会社はすべて、クレジットカードの貸与を禁止する内容を記載していました。
他のカード会社も同様にクレジットカードの貸与を禁止していることが想定されるでしょう。

【クレジットカードの貸し借りについて】
クレジットカード カードの貸し借り
三井住友カード 禁止
MUFGカード 禁止
楽天カード 禁止
イオンカード 禁止
JCBカード 禁止
セゾンカード 禁止
※株式会社クレディセゾン「2019年度決算説明会」 の情報を基に利用者が多いカード会社を選出しています。

クレジットカードは契約者本人しか利用できないので、恋人や家族といった関係性に関係なく、契約者以外にクレジットカードを貸すのは禁止です。
もちろん、「許可をもらって親からクレジットカードを借りた」というのも規約違反で、契約者である親がクレジットカード強制解約などの責任を問われます。

そのため、クレジットカードは第三者に貸さないようにしましょう。

名義を貸すのも規約違反

家族や恋人に「クレジットカードが作れないから名義を貸してくれ」と言われている人いるのではないでしょうか。

自分の名義を貸して、第三者がクレジットカードを作成するのは禁止されています。
カード会社側から見たら、契約者が第三者にクレジットカードを貸して利用しているように見えるので、利用規約に記載されている「貸与の禁止」に該当します。

もし、名義を貸して第三者がクレジットカードを作成した場合、利用代金はすべて契約者名義のあなたが支払うことになります。

なお、自分が知らないうちに、自分の名義が利用されてクレジットカードが契約されていた場合、「名義冒用」となるので、あなたに支払いの義務はありません。
名義冒用の疑いがある場合はすぐにカード会社に連絡しましょう。

支払い口座が同一のクレジットカードを家族に持たせたいなら家族カードを発行する

家族で同一生計だからクレジットカードの支払い口座を1つにまとめたいと思う人いるのではないでしょうか。その場合は家族カードを発行しましょう。

家族カードとは、クレジットカード契約者である本会員の家族に対して発行できるカードで、18歳以上であれば、配偶者や子供にも発行できます。
家族カードの毎月の利用分は、本会員が登録している支払い口座にまとめて請求されるので、家計の管理がしやすくなります。

ただし、原則として家族カードを発行できるのは法律婚をしていて同姓の人です。
夫婦別姓の事実婚や同棲しているけど未婚の人は家族カードを発行できない可能性があるということを覚えておきましょう。

クレジットカードを貸すことで起こるトラブルの例

クレジットカードの貸与は禁止ですが、もしクレジットカードを貸したらどうなるんだろう考える人もいるでしょう。
そこで、クレジットカードを貸すことで発生するトラブルの一例を紹介します。

【クレジットカードの貸し借りによるトラブル例】

クレジットカードが強制解約される

他人にクレジットカードを貸していることがカード会社に判明した場合、クレジットカードが強制解約されます。
実際、三井住友カードや楽天カードの利用規約には「利用規約に違反したらカードの利用停止・利用資格を取消し」といった内容が記載されています。

編集部が調査したMUFGカード、イオンカード、JCBカード、セゾンカードの利用規約にも同様の内容が記載されています。
調査範囲外のカード会社も、クレジットカードを貸し借りしたら解約するといった旨が利用規約に記載されていると想定できるでしょう。

利用規約に違反してクレジットカードが強制解約されたら、復活できる保証はありません。 そのため、クレジットカードは第三者に貸さないようにしましょう。

貸した相手が利用した代金は契約者本人が支払う

「クレジットカードを貸して利用されてしまった。どうしたらよいか?」という相談が日本クレジット協会に寄せられています。
「買い物したのは貸した相手だから自分に支払い義務はないのでは?」と思う人いるかもしれませんが、他人が使用しても代金の支払い請求を受けるのは契約者本人であり、支払い義務も契約者本人にあります。

実際に三井住友カードの利用規約を確認すると「カードを貸して不正利用されても、支払い義務は契約者本人にある」といった内容が記載されています。
編集部が調査したMUFGカード、イオンカード、JCBカード、セゾンカードの利用規約にも同様の内容が記載されています。

クレジットカードを貸した相手が良心的な人であれば、支払いをしてくれるかもしれません。 しかし、貸した相手が逃げたら、代金の支払いはすべて契約者本人が行う必要があります。

実際に、千葉県富里市には「クレジットカードを貸したら利用限度額分の買い物をされて逃げられた」という相談が寄せられています。

クレジットカードを貸すことは、お金だけではなく人間関係のトラブルに発展することもあります。そのため、第三者にクレジットカードを貸さないように注意しましょう。

参照元 日本クレジット協会「クレジットカードを貸して利用されてしまった。どうしたらよいか?」
富里市「名前を貸しただけ・・・でも支払わなくてはいけないの?」の巻き | 富里市」

貸したクレジットカードが不正利用されたら補償の適用外

カード会社は補償制度を設けており、クレジットカードが不正利用されたら原則、損害額を補填してくれます。

しかし、貸したクレジットカードに関しては、不正利用の被害にあってもカード会社から損害額を補填されません。
たとえば、友達に貸したクレジットカードが盗難されて100万円の不正利用にあったとし ます。
このケースは補償の適用外となり、不正利用された100万円の支払い義務は契約者本人にあります。

利用規約に違反してクレジットカードを貸した場合、トラブルに巻き込まれてもカード会社による救済措置がないということを覚えてきましょう。