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スーパーホワイトとは?

クレジットカードを作ろうと思って情報を集める中で「ホワイト」や「スーパーホワイト」という言葉を見かけたことがある人は多いのではないでしょうか。
似ている言葉なので、ホワイトとスーパーホワイトの意味がどのように異なるのか分からず混乱してしまう人もいると思います。

ホワイトやスーパーホワイトとは、信用情報に記録がない人々を指す言葉だと言われており、インターネット上で使われている俗称です。
「信用情報に記録がない」という点ではどちらも同じですが、記録がない理由によって呼び方が異なるようです。

インターネット上では「ホワイトやスーパーホワイトはクレジットカードの審査で不利になる」と言われていますが、本当でしょうか?
この記事では、ホワイトやスーパーホワイトの定義、クレジットカードの審査への影響などについて説明します。

ホワイトとスーパーホワイトの定義

サイトによって多少の違いはあるものの、インターネット上においてホワイトとスーパーホワイトは概ね以下のように定義されていることがわかりました。

【ホワイトとスーパーホワイトの定義】

ホワイト 過去に自己破産や長期延滞などを起こしてクレジットカードなどを作れなくなったが、データ保管期間が終了したために信用情報の記録が何も残っていない状態のこと。
スーパーホワイト 過去にクレジットカードやカードローンなどを利用したことがないので、信用情報に記録が一切ない状態のこと。

信用情報に記録がないという点では共通していますが、ホワイトの人にはクレジットヒストリー(クレヒス)があるのに対し、スーパーホワイトの人にはクレヒスがない点が大きな違いのようです。

クレヒスとは、クレジットカードやカードローンなどの利用履歴を指す言葉のようです。インターネット上では見かける言葉ですが、公的機関では利用されていないので、あくまでも俗称であることを覚えておきましょう。

ホワイトの定義は「過去に自己破産や長期延滞を起こしたが、データ保管期間が終了したために信用情報の記録が残っていない状態の人」を指すと言われています。
この定義をもとにすると「過去にクレジットカードを保有していたけど、長期延滞を繰り返したせいで強制解約された」「クレジットカードやカードローンを使い過ぎて自己破産した」などの経験をした上で信用情報の記録が何もない人は、ホワイトに該当すると推測できます。

一方、スーパーホワイトとは「過去にクレジットカードやカードローンなどを利用したことがないため、信用情報に一切の記録がない人」を指すと言われています。
この定義をもとにすると「これまでにクレジットカードやカードローンを利用したことがない。車やパソコン、携帯電話も一括払いでしか購入したことがなく、ショッピングローンを利用したことがない」などの理由で信用情報の記録が何もない人は、スーパーホワイトに該当すると推測できます。

どちらの言葉も俗称であり公式には存在しない

ホワイトやスーパーホワイトは、インターネット上でよく見かける言葉です。しかし、クレジットカード会社や業界団体(日本クレジット協会、日本貸金業協会など)の公式サイトで使われているのは確認できませんでした。

一方、560冊の辞書から言葉の意味を検索できる「weblio辞書」では、スーパーホワイトが以下の意味で登録されていることを確認できました。

スーパーホワイト

信用情報機関に信用情報が一切ない状況の人を指す俗な呼称。信用を損ねるような要素は一切ないものの、ブラックリストに載って所定の期間が経過した者との区別がつかないため、クレジットカードの審査において落とされる対象となる場合がある。クレジットカードを所持できる年齢に達してから長らく現金主義を貫いてきた(クレジットカードを所持していなかった)人などがスーパーホワイトになりやすい。

スーパーホワイトという語は単に「超真っ白」という意味合いで用いられる場合もあり得る。

※引用:weblio辞書「「スーパーホワイト」の意味や使い方 Weblio辞書

weblio辞書にスーパーホワイトの意味は登録されていましたが、ホワイトの意味は登録されていませんでした。 スーパーホワイトに関しても「俗な呼称」であると説明されており、正式な言い方ではないことがうかがえます。

以上のことから、ホワイトやスーパーホワイトという言葉は、インターネット上で使われている俗称であり、公的に使われている言葉ではないものと考えられます。
では、「スーパーホワイトだと審査で不利になる」という俗説は果たして真実なのでしょうか。次は、クレジットカードの利用履歴と審査の関係について見ていきましょう。

利用履歴がないことがマイナスになるとは言い切れない

インターネット上では「ホワイトやスーパーホワイトの人はクレジットカードの利用履歴がないので審査でマイナスになる」と言われることがあります。しかし、この話が真実かは不明です。

クレジットカードの利用履歴がないと審査に悪影響が出るおそれがあると明言しているカード会社は存在しません。それどころか、一部カード会社の公式サイトには、これまでクレジットカードを持ったことがない人からの申し込みを歓迎するような記述があります。

たとえば、三井住友カード デビュープラスの公式サイトには「初めてのカードを持つ方へ」「初めてクレジットカードを持つ学生・新社会人の方におすすめのカード」という言葉があります。
そのため、三井住友カード デビュープラスは、クレジットカードの利用履歴がない人でも発行できる可能性があるカードだと考えられます。

アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド(アメックス社)の公式サイトにも「初めてのクレジットカードにアメリカン・エキスプレスをどうぞ」と書かれたページがあります。
クレジットカードの利用履歴がない人をカード会社が嫌がっているのであれば、初めてクレジットカードを発行する人への訴求が行われることはないでしょう。

クレジットカードの利用履歴がなくても問題なさそうなカードが複数確認できることを踏まえると「過去にクレジットカードを利用したことがない=審査で不利になる」と言い切れるのかは疑問です。
今までクレジットカードを使ったことが無いからといって、カード申込をためらう必要はないかもしれませんね。

カードの利用履歴があるとプラスの影響が生じる可能性がある

クレジットカードの利用履歴ないことがマイナスに働くかどうかは不明ですが、利用履歴がある場合は審査にプラスの影響が出ることは考えられます。

たとえば、アメックス社はクレジットカードの利用限度額を決定する際に利用実績を考慮していると明言しています。

アメリカン・エキスプレスのカードはご利用や期日決済の実績を積まれることでご利用可能枠は変動いたしますので、ご利用いただければいただくほどにカード会員様にとってさらに便利なカードとなってまいります。

※引用:アメリカン・エキスプレス公式サイト「 カード利用可能枠について確認したい。(よくある質問)

上記の記述からは、良好な利用実績があれば利用限度額が上がる可能性がある様子がうかがえます。そして、利用限度額は所定の審査を経たうえで決定されるものです。
そのため、良好な利用実績がある人は限度額決定の審査で有利になる可能性があると考えられます。

限度額の審査とカード発行審査は異なる可能性があるので一概には言えません。また、利用実績がプラスに働く可能性があることを示唆する記述を確認できたのはアメックスだけだったので、他のカード会社では異なる審査が行われている可能性もあります。

しかし、利用実績をプラスに見ている会社が存在するということは、他にも同様のカード会社があっても不思議ではありません。
その場合、利用限度額の審査で良好な利用実績がある人を優遇しているとするならば、カード発行審査においても良好な利用実績がある人を優遇している可能性はあるでしょう。

良好な利用実績を積むには、毎月のカード利用代金を期日に支払う必要があります。仮にカード発行審査に影響がなかったとしても、良好な利用実績があれば「ゴールドカードなどへのアップグレードがしやすくなる」などのメリットがあるので、延滞しないほうがいいことは間違いありません。
クレジットカードを利用するときは、カード利用代金を必ず支払日に清算することを意識しましょう。

結論:利用履歴がないからといって審査で不利になるとはいえない

これまでに検証してきた内容を踏まえ、編集部では「利用履歴がないからといって審査で不利になるとは言えないが、利用履歴がある場合は審査に影響を及ぼす可能性がある」と考えました。

「クレジットカードの利用履歴がない人は審査で不利になる」という説が、どういった根拠に基づいて誕生したのかは不明です。
クレジットカードの利用履歴がある場合、審査にプラスの影響が出る可能性があるのは事実なので、それを逆に捉えた結果として生まれた可能性はありますが、これはあくまでも推測に過ぎません。

クレジットカードの利用履歴がない人は、インターネット上の不確かな話に惑わされることなく、確実な情報を元にしてカード申込手続きを進めるのがいいでしょう。

なお、過去にクレジットカードやカードローンで失敗している人は、以前と同じような使い方をすると失敗を繰り返す危険性があります。
そのため、確実な情報を元にしてカード申込手続きを進めるだけでなく、「そもそも自分がクレジットカードを持っても大丈夫なのか」を考えることも大切と言えそうです。

万が一同じ失敗を繰り返しそうだと思うならば、クレジットカードを持たないという選択をすることも検討してみましょう。