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クレジットカードの基礎知識

クレジットカードの付帯保険の種類と使い方

クレジットカードには保険が付帯している場合があります。保険が付いているクレジットカードを持っていれば、日々の生活や旅行中にトラブルが起きた際に補償規定に基づいて補償を受けられる可能性があります。

ただし、付帯している保険の種類や、保険が適用される条件、補償の内容などは、クレジットカードによってさまざまです。この記事では、クレジットカードに付帯する保険について、種類やカードごとの違い、使い方を紹介します。

クレジットカードの付帯保険とは

クレジットカードの付帯保険は、カード会員を被保険者として、カード会社が保険会社と契約することで提供されています。たとえば、JCBゴールドの付帯保険の案内には、カード会員を被保険者として株式会社JCBが保険料を負担していることが明記されています。

本書はJCBゴールドに自動付帯されている各種損害保険(会員の皆様を被保険者としてJCB(契約者)が保険料を負担しています。)についてその概要をご説明する目的でお送りしております。


※引用元:JCBカード公式サイトGOLD Basic Service「JCBカード自動付帯保険のご案内 ゴールド会員用

クレジットカードの付帯保険には、原則として保険の加入手続きや保険料の支払いは必要なく、クレジットカードの契約によって自動的に保険に加入することになります。

ただし、どのような保険が付帯し、どのような補償を受けられるかはクレジットカードによって異なります。また、保険によっては、カード会社が定める条件を満たさなければ適用されない場合があります。

保険が付帯しているクレジットカードを持っているからといって、どんな場合でも補償を受けられるわけではない点には注意が必要です。

「自動付帯」と「利用付帯」の違い

クレジットカードの付帯保険について「自動付帯」という言葉が使われることがありますが、これには大きく二つの意味があります。

広義の「自動付帯」は、カード会員自身で保険の加入手続きや保険料の支払いを行なわなくても、クレジットカードの契約によって自動で加入できることを指します。つまり、クレジットカードの付帯保険は、広義では全て「自動付帯」であると言えます。

一方、狭義の「自動付帯」は、クレジットカードの付帯保険の中でも、特に海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険といった旅行保険の付帯条件を指します。付帯条件とは、保険が適用される条件のことで、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。

【旅行保険における自動付帯と利用付帯】

自動付帯 カード会員に対して自動的に保険が適用される
※保険によってはカード発行から一定期間後に適用開始される場合がある
利用付帯 「所定の旅行代金などを当該カードで支払う」といったカード会社が定める条件を満たした場合のみ保険が適用される

付帯条件が「自動付帯」の旅行保険の場合、カード会員には自動的に保険が適用され、補償規定に定められた条件を満たす場合に補償を受けられます。一方、利用付帯の旅行保険の場合は、クレジットカードに保険が付帯していても、カード会社が定める条件を満たさなければ保険が適用されません。

旅行保険について、「旅行代金の支払いがある場合に限り適用」「ご利用条件を満たしている必要があります」などの記載があれば、その旅行保険は利用付帯です。カード会社の公式サイトなどで、旅行保険に関する説明を注意深く確認してみましょう。

クレジットカードの付帯保険の例

クレジットカードの付帯保険には、さまざまな種類があります。どのような保険が付帯するかはクレジットカードによって異なりますが、一例を紹介します。

海外旅行傷害保険

海外旅行傷害保険は、海外でのケガや病気の治療費、事故による携行品の損害などの費用を補償規定に基づいて補償する保険です。海外の病院で治療を受けたときや、ホテルの備品を壊して損害賠償請求を受けたときなどに、海外旅行傷害保険の補償によって費用負担を減らせる可能性があります。

クレジットカードの海外旅行傷害保険に含まれる補償項目としては以下のようなものがあります。

【クレジットカードの海外旅行傷害保険の補償項目例】

補償項目 概要
傷害死亡・後遺障害 海外旅行中のケガが原因で亡くなったり後遺障害を負ったりした場合に補償する
傷害治療 海外旅行中にケガをして治療を受けた際の治療費用を補償する
疾病治療 海外旅行中に病気で治療を受けた際の治療費用を補償する
賠償責任 海外旅行中に誤って他人にケガをさせたり他人の所有物を壊したりして、法律上の損害賠償責任を負った場合に補償する
携行品損害 海外旅行中に自身の持ち物が壊れたり盗まれたりした場合に補償する
救援者費用 海外旅行中にケガや病気をして、家族が現地に駆け付けた場合の費用を補償する

なお、クレジットカードによっては傷害治療・疾病治療など一部の補償が含まれない場合があります。
たとえば、ANAカードには自動付帯の海外旅行傷害保険が付いていますが、含まれる補償項目は傷害死亡・後遺障害と救援者費用のみです。

また、海外旅行傷害保険自体の自動付帯・利用付帯の条件とは別に、各補償項目にもそれぞれに補償条件が定められています。保険の付帯条件を満たしていても、各項目の補償条件を満たさない場合は補償を受けられないので注意してください。

国内旅行傷害保険

国内旅行傷害保険は、国内旅行中のケガの治療費や入院費用などを補償規定に基づいて補償する保険です。補償規定に定められた国内旅行の行程においてケガをした場合に、補償を受けられる可能性があります。

クレジットカードの国内旅行傷害保険に含まれる補償項目としては以下のようなものがあります。

【クレジットカードの国内旅行傷害保険の補償項目例】

補償項目 概要
傷害死亡・後遺障害 国内旅行中のケガが原因で亡くなったり後遺障害を負ったりした場合に補償する
入院保険金 国内旅行中にケガをして入院した場合に、入院日数に応じて保険金が支払われる
通院保険金 国内旅行中にケガをして通院による治療を受けた場合に、通院日数に応じて保険金が支払われる
手術保険金 国内旅行中にケガをして手術を受けた場合に、所定の保険金が支払われる

なお、クレジットカードによっては傷害死亡・後遺障害以外の補償が含まれない場合があります。
たとえば、JCBカードには利用付帯の国内旅行傷害保険が付いていますが、含まれる補償項目は傷害死亡・後遺障害のみで、入院・通院・手術に対する補償はありません。

なお、国内旅行傷害保険自体の自動付帯・利用付帯の条件とは別に、各補償項目にもそれぞれに補償条件が定められています。保険の適用条件を満たしていても、各項目の補償条件を満たさない場合は補償を受けられないことは覚えておきましょう。

国内旅行傷害保険の補償対象となる行程

クレジットカードによっては、国内旅行傷害保険で補償対象となる行程が以下のいずれかに限られる場合があります。

【国内旅行傷害保険の補償対象となる行程の例】

自家用車での交通事故や、ツアーに参加するための移動中の事故、宿泊施設での火災や爆発以外の事故など、上記以外の事故については、クレジットカードの国内旅行傷害保険では補償されないおそれがあるため注意しましょう。

航空便遅延保険

航空便遅延保険とは、航空便の遅延や欠航、預けた手荷物の紛失などによってかかった所定の費用を、補償規定に基づいて補償する保険です。クレジットカードによっては、海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険の中に、航空便遅延保険が含まれる場合があります。

【航空便遅延保険の補償項目例】

補償項目 概要
乗継遅延費用 搭乗した航空便の遅延によって乗継予定の航空便に搭乗できず、一定時間以内に代替便に乗れなかった場合に、乗継地でかかった食事代やホテルなどの客室代を補償する
出航遅延・欠航・搭乗不能費用 出発予定時刻から一定時間以内に、搭乗予定の航空便や代替便に乗れなかった場合に、出発地でかかった食事代を補償する
手荷物遅延費用 到着後一定時間以内に手荷物が届かず、衣類や生活必需品を購入した場合の費用を補償する
手荷物紛失費用 到着後一定時間以内に手荷物が届かない場合に紛失とみなし、手荷物の紛失にともなって発生した、衣類や生活必需品の購入費用を補償する

いずれの補償項目も、一定時間以上の遅延などが補償条件に含まれています。
たとえば、dカードGOLDの乗継遅延費用の補償は、到着時刻から6時間以内に代替便に乗れなかった場合に補償対象となります。そのため、乗り継ぎが遅れたとしても6時間以内に代替便に乗れた場合は補償されません。

なお、航空便遅延保険の補償条件や補償対象となる費用は、クレジットカードによって異なります。保険の詳細は、カード会社の公式サイトや補償規定などで必ず確認しましょう。

ショッピング保険

ショッピング保険では、当該クレジットカードで購入した物品が補償期間内に偶然の事故で壊れたり盗まれたりした際に、補償規定に基づいて補償を受けられます。正式には「動産総合保険」という名称ですが、クレジットカードによって「お買物安心保険」「ショッピングガード保険」などさまざまな名称で呼ばれます。

ショッピング保険で補償されるのは購入金額または修理費用のどちらか低いほうの金額で、最高補償額の範囲内で補償されます。ただし、自己負担額が設定されている場合は、自己負担額を超えた金額のみが補償対象となります。

たとえば、三井住友カードのショッピング保険(お買物安心保険)は最高補償額100万円で、自己負担額は3,000円です。三井住友カードを使って1万円で購入した物品が盗まれた場合、購入金額から自己負担額を引いた7,000円が補償対象となります。

なお、クレジットカードによっては、海外で購入した物品やリボ払い・分割払いで購入した物品のみが補償対象になることもあるので、保険の適用条件は必ず確認しておきましょう。

補償対象外となる条件

ショッピング保険が付帯するクレジットカードで購入した物品が損害を受けた場合、必ず補償を受けられるとは限りません。損害を受けた物品の種類や、損害の原因などによっては、補償期間内の損害であっても補償されない場合があるので注意してください。

【ショッピング保険の補償対象外となる例】

ショッピング保険の補償条件の詳細を知りたい人は、カード会社の公式サイトや補償規定などで確認しましょう。

紛失・盗難補償

紛失・盗難補償が付いているクレジットカードでは、カードを失くしたり盗まれたりして不正利用された場合に、会員規約に基づいて損害を補償してもらえます。たとえば、三井住友カードでは紛失・盗難補償について次のように説明されています。

不正利用が発生した場合、弊社では三井住友カード会員規約第14条(会員保障制度)に基づき、特別なケースを除き、紛失・盗難の届け出日の60日前から弊社がその損害を補償いたします。


※引用元:三井住友カード公式サイト「カード不正利用(不正使用)発生時の補償について

紛失・盗難補償は、カードの紛失や盗難をカード会社に届け出た日までの一定期間の損害を補償します。届け出が遅くなると損害を補償してもらえないおそれがあるので、クレジットカードの紛失や盗難に気付いたら速やかにカード会社に連絡しましょう。

また、会員本人以外がクレジットカードを使っていたことによる損害など、会員規約に違反する行為が原因の場合は補償対象外となるので注意してください。

インターネット上での不正利用を補償するサービス

クレジットカードによっては、インターネット上での不正利用による損害を補償するサービスが付いている場合があります。
たとえば、楽天カードでは「ネット不正あんしん制度」、JCBカードでは「JCBでe安心」、セゾンカードやアメリカン・エキスプレス・カードでは「オンライン・プロテクション」といった名称のサービスが提供されています。

こうしたサービスが付いているクレジットカードで、インターネット上での不正利用の被害に遭った場合、カード会社に連絡するとカードの利用停止と被害の調査が行なわれます。調査の結果、カード会社への届け出日までの一定期間における不正利用による被害が確認できたら、補償規定に基づいて損害額を補償してもらえます。

その他の保険

これまで紹介した保険や補償サービス以外にも、クレジットカードによっては独自の保険やサービスを付帯している場合があるので、一例を紹介します。

【一部のクレジットカードに付帯する保険・補償サービスの例】

保険・サービス名称 保険・サービスの概要 付帯するカードの例
dカードケータイ補償 利用中の携帯電話が1年以内(dカードGOLDは3年以内)に紛失・盗難や修理不能になった場合の代替端末の購入費用の一部を補償 ・dカード
・dカードGOLD
ゴルファー保険 ゴルフの練習、競技、指導中の事故などによる費用や、ホールインワン・アルバトロスの祝賀費用などを補償 ・ダイナースクラブプレミアムカード
・DC GDOカード など
キャンセル・プロテクション 当該カードで購入した旅行やイベントなどを、入院・通院などの理由でキャンセルした場合のキャンセル費用を補償 ・アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
・TRUST CLUBワールドエリートカード など

このように、一部のクレジットカードには、グループ会社や提携会社のサービスに関連した保険・補償サービスなどが付帯しています。各クレジットカードにどのような保険が付帯しているか知りたい人は、カード会社の公式サイトで付帯保険の紹介ページや補償規定を確認してみましょう。

クレジットカードごとの付帯保険の違い

クレジットカードに付帯する保険には、カードによってさまざまな違いがあります。次の3点に絞って、どのような違いがあるか紹介します。

【クレジットカードごとの付帯保険の違いの例】

付帯する保険の種類

クレジットカードに付帯する保険の種類は、カードごとに異なります。

【付帯する保険の種類の違いのイメージ】

カードA カードB
海外旅行傷害保険
国内旅行傷害保険 ×
航空便遅延保険 ×
ショッピング保険 ×
盗難・紛失補償
インターネット上での不正利用の補償
その他の保険 × ×

上記の例の場合、国内旅行傷害保険とショッピング保険はカードAだけ、航空便遅延保険はカードBだけに付帯しています。

このように、全てのクレジットカードに同じ保険が付いているわけではありません。たとえ同じカード会社が発行しているカードでも、付帯する保険は異なる場合があります。
そのため、どのような保険が付いているかを知りたい場合は、カードごとに確認する必要があります。

旅行保険の付帯条件

クレジットカードに付帯する旅行保険の付帯条件は、カードによって異なります。また、海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険の両方が付帯するカードでは、それぞれの保険ごとに付帯条件が定められています。

【クレジットカードに付帯する旅行保険と付帯条件の例】

カード名 海外旅行傷害保険 国内旅行傷害保険
楽天カード 利用付帯 -(付帯しない)
エポスカード 自動付帯 -(付帯しない)
JCBカード 利用付帯 利用付帯
dカードGOLD 自動付帯 利用付帯
三井住友カードゴールド 自動付帯(一部利用付帯) 自動付帯(一部利用付帯)

このように、旅行保険の付帯条件はクレジットカードによって異なります。同じカード会社のクレジットカードでも、旅行保険の付帯条件が同じとは限りません。
そのため、クレジットカードに付帯する旅行保険の付帯条件は、必ずカードごとに確認しましょう。

会員の家族に適用される旅行保険もカードによって異なる

クレジットカードに付帯する旅行保険には、カード会員の家族に適用される2種類の保険・サービスが含まれている場合があります。

一つは、家族カードに付帯する旅行保険です。
クレジットカードの追加カードとしてカード会員の家族に対して発行できる「家族カード」に、家族カード会員に対して適用される旅行保険が付帯している場合があります。

もう一つは、本カードまたは家族カードの「家族特約」です。
クレジットカードに付帯する旅行保険に家族特約が含まれる場合、カード会員の家族のうち、家族特約の対象条件に当てはまる人にもクレジットカードに付帯する旅行保険が適用されます。

ただし、旅行保険が付帯しているクレジットカードでも、家族カードの旅行保険や家族特約が付いているとは限りません。また、家族カードの旅行保険や家族特約が付いていても、本カード会員に適用される旅行保険とは付帯条件や補償内容が異なる場合があります。

家族に適用される保険が気になる人は、家族カードの旅行保険や家族特約の有無を確認するとともに、付帯条件や補償内容もチェックしておくと良いでしょう。

ショッピング保険の適用条件

ショッピング保険は、保険が適用される「利用場所」と「支払い方法」がクレジットカードによって異なる場合があります。
ショッピング保険が付帯しているクレジットカードで購入したからといって、全ての物品が補償されるわけではないため、保険の適用条件は必ず確認しましょう。

利用場所

クレジットカードを利用したのが日本国内のお店か、海外のお店かで、ショッピング保険が適用されるかどうかが変わる場合があります。
海外利用分のみがショッピング保険の補償対象となるクレジットカードの場合、国内のお店で購入した物品が損害を受けても補償されません。

支払い方法

リボ払いか3回以上の分割払いで購入した物品か、その他の支払い方法で購入した物品かでショッピング保険が適用されるかどうかが変わる場合があります。
クレジットカードによっては、一回払いやボーナス払いなどで購入した物品が損害を受けても補償されない可能性があるので注意しましょう。

クレジットカードの付帯保険の使い方

クレジットカードの付帯保険を利用するために、保険の加入手続きや保険料の支払いは必要ありません。ただし、万が一トラブルに見舞われて付帯保険による補償を受けるときには、所定の手続きが必要になります。

【クレジットカードの付帯保険の使い方】

  1. 付帯保険が付いたクレジットカードを契約する
    クレジットカードを契約することで、付帯保険に自動で加入できます。

  2. 利用付帯の旅行保険を適用したい場合は付帯条件を満たしておく
    利用付帯の旅行保険を適用したい場合は、付帯条件を満たせる形で旅行代金などの支払いを済ませておきましょう。

  3. トラブルが発生したら速やかに所定の電話窓口に連絡する
    日常生活や旅行などでトラブルが発生してクレジットカードの付帯保険を利用したいときは、出来るだけ早く所定の電話窓口に連絡しましょう。連絡先はトラブルの内容によって異なるので、カード会社の公式サイトで確認してください。
    たとえば、カードの紛失・盗難については24時間対応の専用窓口が設けられています。カード会社によっては、海外でのトラブル専用の電話窓口を用意している場合もあります。

  4. 保険金の請求に必要な手続きを行なう
    補償を受けるために、医療費の領収書や事故の証明書、物品を購入したときのお客様控えなどを送付するといった手続きが必要になります。旅行中のトラブルの場合、指定された期限に間に合うようであれば帰宅後に手続きすることも可能です。

  5. 保険金を受け取る
    手続きを行なってから実際に保険金が支払われるまでは数週間~数か月かかる可能性があります。

なお、旅行先でのトラブルでは、補償を受けるために現地で書類を揃えなければならない場合があります。また、各保険には「事故から30日以内」など手続きの期限が定められていることもあります。必要な書類を確実に揃えて期限内に手続きを済ませるためにも、早めに所定の窓口に連絡して指示を仰ぐことが大切です。

また、クレジットカードによっては、海外の医療機関を受診した際に「キャッシュレス診療サービス」を利用できる場合があります。キャッシュレス診療サービスとは、海外の医療機関での支払いを保険の補償額の範囲内で立て替えてもらえるサービスです。
キャッシュレス診療サービスを利用し、カード会員自身での医療費などの支払いが発生しなかった場合は、後日保険金が支払われることはありません。

旅行保険は自動付帯と利用付帯で使い方が異なる

クレジットカードに旅行保険が付帯している場合、その保険の付帯条件が「自動付帯」か「利用付帯」かによって、保険の使い方が一部異なります。

自動付帯の旅行保険の場合、保険を利用するために旅行前に対応すべきことはありません。万が一トラブルに見舞われて保険が必要になった時に、所定の窓口に連絡し指示に従って必要な手続きを済ませることで補償を受けられます。

一方、利用付帯の旅行保険の場合は、あらかじめ付帯条件を満たすように対応する必要があります。もし、付帯条件を満たさない状態でトラブルが起きてしまったら、たとえすぐに窓口に連絡したとしても利用付帯の旅行保険は使えません。

利用付帯の旅行保険の付帯条件の例

利用付帯の付帯条件は、「カード会社が指定する旅行代金などを、旅行保険が付帯するクレジットカードであらかじめ支払っておくこと」といった内容です。
旅行代金として認められる費用はクレジットカードによって異なりますが、たとえば次のようなものがあります。

【旅行代金として認められる費用の例】

公共交通乗用具に該当するのは電車・バス・航空機などです。
空港に向かうための特急列車やリムジンバスの乗車券を利用付帯の保険が付いているクレジットカードで決済すると、海外旅行傷害保険が適用されます。レンタカーは公共交通乗用具には該当しないため、レンタカーの代金を支払っただけでは保険は適用されません。

なお、トラブルが起きてから所定の費用を支払っても、付帯条件を満たしたことにはなりません。そのため、旅行の計画を立てるときに旅行保険の付帯条件を確認し、条件を満たす形で旅行代金を支払えるよう検討しておきましょう。