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クレジットカードの基礎知識

国内旅行保険付帯のクレジットカード比較

クレジットカードの中には、国内旅行保険が付帯しているものがあります。国内旅行保険とは、国内旅行中の事故によるケガによってかかった費用を補償規定に基づいて補償する保険です。

クレジットカードに付帯する国内旅行保険では、保険の加入手続きや保険料の支払いは必要ありませんが、補償条件や補償内容はクレジットカードによってさまざまです。

そのため、クレジットカードの国内旅行保険とはどんな保険なのかを知っておくだけでなく、各クレジットカードの保険の内容を個別に確認することも大切です。

この記事では、クレジットカードに付帯する国内旅行保険について概要やカードごとの違いを説明するとともに、国内旅行保険が付帯するクレジットカードをピックアップして紹介します。

クレジットカードに付帯する国内旅行保険とは

国内旅行保険は、国内旅行中にケガをして、亡くなったり障害を負ったり病院で治療を受けたりした場合などに、補償規定に基づいて費用を補償する保険です。「国内旅行傷害保険」とも呼ばれます。

クレジットカードの国内旅行保険は、カード会員を被保険者としてカード会社が保険会社と契約することで提供されています。そのため、国内旅行保険が付帯するクレジットカードの契約によって自動的に保険に加入でき、保険料の支払いも必要ありません。

実際に、国内旅行保険を付帯するJCBゴールドの付帯保険の案内には、カード会員を被保険者として株式会社JCBが保険料を負担していることが明記されています。

本書はJCBゴールドに自動付帯されている各種損害保険(会員の皆様を被保険者としてJCB(契約者)が保険料を負担しています。)についてその概要をご説明する目的でお送りしております。


※引用元:JCBカード公式サイトGOLD Basic Service「futai_2007_01.pdf」(JCBカード自動付帯保険のご案内 ゴールド会員用)

ただし、国内旅行保険の補償条件や補償内容はクレジットカードによって異なります。 国内旅行保険が付帯するクレジットカードを持っているからといって、国内旅行中のどんなトラブルでも補償を受けられるわけではない点には注意しましょう。

クレジットカードの国内旅行保険で補償される範囲

クレジットカードの国内旅行保険では、補償される範囲が以下のように定められている場合があります。国内旅行のために自宅を出発してから帰宅するまで、全ての行程での事故が必ず補償されるわけではありません。

【クレジットカードの国内旅行保険で補償される範囲の例】

「公共交通乗用具」とは、バスや電車、航空機などの公共交通機関を指します。タクシーを公共交通乗用具に含むかどうかはカード会社によって異なるので、国内旅行でタクシーを利用する予定がある場合は、旅行前に自身が持つクレジットカードの補償規定を確認しておくと良いでしょう。

なお、クレジットカードによっては、空港内の所定のエリア内での事故や、電車に乗るために改札内に入ってから改札を出るまでの事故によるケガが補償される場合もあります。

クレジットカードの国内旅行保険で補償対象外となる例

クレジットカードの国内旅行保険が適用されない可能性があるケガとしては、以下のようなものが挙げられます。

【クレジットカードの国内旅行保険で補償対象外となるケガの例】

上記以外にも、山岳登はんやスカイダイビングといった危険なスポーツ中の事故によるケガなどは、クレジットカードの国内旅行保険では補償されない可能性があるため注意してください。

なお、クレジットカードの国内旅行保険で補償されるのは原則としてカード会員自身のケガのみで、病気の治療費用や携行品損害、他者に対する損害賠償費用などは補償に含まれません。

クレジットカードによっては航空便遅延保険が含まれる

航空便遅延保険とは、搭乗する飛行機の遅延や欠航、手荷物の紛失などによってかかった所定の費用を補償規定に基づいて補償する保険です。クレジットカードによっては、国内旅行保険に「航空便遅延費用特約」として航空便遅延保険が含まれている場合があります。

航空便遅延保険を含むクレジットカードを持っていると、国内旅行中にケガをした場合だけでなく、航空便が欠航になり予定外の宿泊が必要になった場合などにも補償も受けられる可能性があります。

ただし、航空便遅延保険では、「航空便が欠航して4時間以上代替便に乗れなかった場合」など、遅延時間や代替便に乗るまでの時間などの条件を満たさなければ補償されません。また、補償される費用は、食事代や宿泊費、生活必需品の購入費用など、補償条件に該当する費用のみです。

クレジットカードごとの国内旅行保険の違い

クレジットカードに付帯する国内旅行保険は、カードによってさまざまな違いがあります。次の3点に絞って、どのような違いがあるか紹介します。

【クレジットカードごとの国内旅行保険の違い】

保険の付帯条件

クレジットカードの国内旅行保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。

自動付帯の国内旅行保険の場合、カード発行後の国内旅行における補償対象の行程に対して、自動的に保険が適用されます。

一方、利用付帯の国内旅行保険の場合は、クレジットカードで所定の代金を支払わなければ保険が適用されません。また、保険の適用範囲も、以下のように代金を支払った行程に限られます。

【保険の付帯条件と適用範囲の例】

付帯条件の例 適用範囲の例
搭乗する公共交通乗用具の運賃を当該カードで支払う 当該カードで運賃を支払った公共交通乗用具に搭乗中の事故によるケガ
宿泊する宿泊施設の宿泊料を当該カードで支払う 当該カードで宿泊料を支払った宿泊施設に宿泊中の火災・破裂・爆発事故によるケガ
募集型企画旅行の代金を当該カードで支払う 当該カードで代金を支払った募集型企画旅行に参加中の事故によるケガ

たとえば、利用付帯の国内旅行保険が付いたクレジットカードでホテル代を支払うと、ホテル内での火災や爆発事故は補償されますが、電車やバスに乗っている間の事故は補償されません。

クレジットカードに付帯する国内旅行保険が利用付帯の場合は、旅行前に付帯条件の詳細を必ず確認し、条件を満たせるよう対応を検討しましょう。

保険に含まれる補償内容

クレジットカードの国内旅行保険に含まれる補償項目としては以下のようなものがありますが、どの項目が含まれるかはカードによって異なります。

【クレジットカードの国内旅行保険の補償内容の例】

たとえば、JCB一般カードの国内旅行保険は、傷害死亡・後遺障害の補償のみが含まれていて、入院や手術、通院に対しての補償は受けられません。
求めている補償項目が国内旅行保険に含まれているかどうかは、各カード会社の公式サイトや付帯保険の補償規定などで確認するようにしましょう。

また、クレジットカードによっては、家族カードにも保険が付帯する場合や、カード会員の家族のうち所定の条件を満たす人にも保険が適用される「家族特約」が付いている場合もあります。
家族に対する補償が気になる場合は、こうした家族に適用される保険が付いているかどうかも、併せて確認してみると良いでしょう。

航空便遅延保険の有無

国内旅行保険が付帯するクレジットカードの中でも、航空便遅延保険を含むものは一部のクレジットカードに限られます。
飛行機での旅行を予定していて航空便遅延保険が気になる人は、国内旅行保険だけでなく、航空便遅延保険が付いているかどうかも確認しましょう。

自動付帯の国内旅行保険が付いている年会費無料のクレジットカード

自動付帯の国内旅行保険が付帯するクレジットカードの中でも、年会費が無料のものとしては以下のようなカードがあります。いずれも学生専用のカードで、申込資格に定められた条件を満たす学生のみが申し込めます。

【自動付帯の国内旅行保険が付帯する年会費無料カードの例】

カード名 年会費(税込) 国内旅行傷害保険の概要
JALカードnavi 無料
※在学中のみ利用可能
・自動付帯
・最高1,000万円補償
・補償項目は傷害死亡・後遺障害補償のみ
ANAカード(学生用) 無料
※在学中のみ利用可能
・自動付帯
・最高1,000万円補償
・補償項目は傷害死亡・後遺障害のみ(空港内所定のエリアまたは航空機搭乗中の事故限定)

利用付帯の国内旅行保険が付いている年会費無料のクレジットカード

自動付帯の国内旅行保険が付帯するクレジットカードの中でも、年会費が無料のものとしては以下のようなカードがあります。
なお、ビックカメラSuicaカードの年会費については、2年目以降は条件を満たす場合のみ無料になるので注意してください。

【利用付帯の国内旅行保険が付帯する年会費無料カードの例】

カード名 年会費(税込) 国内旅行傷害保険の概要
イオンSuicaカード 無料 ・利用付帯
・最高1,000万円補償
・入院、手術、通院に対する補償を含む
リクルートカード 無料 ・利用付帯
・最高1,000万円補償
・補償項目は傷害死亡・後遺障害のみ
ビックカメラSuicaカード 初年度無料
2年目以降524円
※年1回カード利用があれば翌年度無料
・利用付帯
・最高1,000万円補償
・入院、手術、通院に対する補償を含む

国内旅行保険に入院・手術・通院に対する補償が含まれるクレジットカード

年会費無料のクレジットカード以外で、国内旅行保険が付帯し、補償内容に入院・手術・通院に対する補償が含まれるカードとしては、以下のようなものが挙げられます。

【入院・手術・通院に対する補償が含まれるカードの例】

カード名 年会費(税込) 国内旅行傷害保険の概要
三井住友カードゴールド 11,000円 ・自動付帯(一部利用付帯)
・最高5,000万円補償
・入院日額5,000円
JALカード CLUB-Aカード 11,000円 ・自動付帯
・最高5,000万円補償
・入院日額1万円
ダイナースクラブカード 24,200円 ・利用付帯
・最高1億円補償
・入院日額5,000円

「一部利用付帯」と書かれている三井住友カードゴールドでは、傷害死亡・後遺障害の補償額の一部が、条件を満たした場合のみ上乗せされる仕組みです。

国内航空便遅延保険が含まれるクレジットカード

国内旅行保険が付帯するクレジットカードの中でも、航空便遅延保険を含むものとしては、以下のようなカードが挙げられます。

【国内航空便遅延保険が含まれるクレジットカード】

カード名 年会費(税込) 国内旅行傷害保険の概要
MUFGカードゴールド 初年度無料
2年目以降2,095円
・利用付帯
・最高2,000万円補償
・入院、手術、通院に対する補償を含む
・国内航空便遅延保険で最高2万円補償
dカード GOLD 11,000円 ・利用付帯
・最高5,000万円補償
・入院、手術、通院に対する補償を含む
・国内航空便遅延保険で最高2万円補償
三井住友カード プラチナ 55,000円 ・自動付帯(航空便遅延保険は利用付帯)
・最高1億円補償
・入院、手術、通院に対する補償を含む
・国内航空便遅延保険で最高4万円補償

三井住友カード プラチナは、国内旅行保険は自動付帯ですが、航空便遅延保険については利用付帯なので注意してください。