更新日 : 2023.01.13

2枚目におすすめクレジットカード!選び方・組合わせ・複数持ちについて

「利用シーンに応じてカードを使い分けたい」などの理由から、2枚目のクレジットカード発行を検討している人もいるのではないでしょうか。2枚目のクレジットカードを発行するとき「どうやって選び方べばいいのか」「どのような組合わせ持ちがいいのか」「そもそも、周りの人は何枚のカードを複数持ちしているのか」など、気になることはいろいろありますよね。

結論から言うと、クレジットカードを2枚保有している人は多いと考えられます。JCBが2021年の2月に発表した調査によればクレジットカードの平均保有枚数は約3枚とのことなので、2枚持つことに問題はありません。

クレジットカードを2枚持つことには「カードを利用できる範囲が広がる」「利用できる特典の数が増える」などのメリットがあります。
一方、「ずさんな支払管理をすると利用額を把握できなくなるおそれがある」などの危険性もあります。
そのため、2枚目のクレジットカードを発行するときは、カードを2枚持つメリットや注意点を理解してから申込手続きを始めるのがいいでしょう。

クレジットカードは大きく2種類に分けられる

クレジットカードの種類は、カードの発行元に応じて「プロパーカード」と「提携カード」の2つに分けることができます。
経済産業省が発表している「キャッシュレス関連用語集」において、プロパーカードと提携カードは以下のように説明されています。

プロパーカード(proper card)
広義では、クレジットカード発行会社が他社との提携によらず独自に発行しているクレジットカードを指す。
【加えて】
狭義では、国際ブランドのライセンスを持つ会社自体が発行するカードのこと。例えば、アメリカン・エキスプレス・カード、JCB 自身が発行するクレジットカードがそれにあたる。プロパーカードは発行停止やポイント制度の大幅変更などが起きにくい
(中略)
提携カード
クレジットカード発行会社がその他の企業と提携して発行するクレジットカードのこと。
【加えて】
提携先はショッピングセンターや航空会社など様々でカードの種類も多い。提携先のお店での優待や割引が受けられる。
※引用:経済産業省「キャッシュレス関連用語集

どちらもクレジットカードという点では同じですが、プロパーカードと提携カードでは特徴が異なります。
2枚目のクレジットカード発行を検討している人は、それぞれの違いや特徴を理解した上で申し込むカードを選ぶのがいいでしょう。

クレジットカードの平均保有枚数(複数持ち数)

2枚目のクレジットカード発行を検討している人の中には「そもそも、クレジットカードの複数持ちはできるの?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、審査に通過すればクレジットカードを2枚以上の複数持ちすることは可能です。JCBが発表している「クレジットカードに関する総合調査」によれば、クレジットカードの平均保有枚数は2016年以降3枚前後で推移している様子がうかがえます。

クレジットカードの平均保有枚数
※引用:「クレジットカードに関する総合調査~2020年度版 調査結果レポート

JCBの調査には、回答者の5%は7枚以上のクレジットカードを持っていることも記されています。審査にさえ通過できれば、クレジットカードは制限なく何枚でも持てることを覚えておきましょう。

1枚目と2枚目のカードは同じカード会社の組合わせでなくても問題ない

2枚目に発行するクレジットカードは、1枚目のクレジットカードを発行しているカード会社のものと同じでなくても問題ありません。

同じカード会社のクレジットカードを持つこと、異なるカード会社のクレジットカードを持つことの双方にメリットがあります。
2枚目のクレジットカードを発行したい人は「同じカード会社のクレジットカードを持つメリット」「異なるカード会社のクレジットカードを持つメリット」をどちらも理解したうえで、発行するカードを選ぶのがいいでしょう。

同じカード会社のクレジットカードを持つメリット

同じカード会社のクレジットカードを持つメリットのひとつに、支払管理が楽になる点が挙げられます。

異なるカード会社のクレジットカードを持つ場合は、異なる会員サイトにアクセスしてそれぞれの支払額を自分で確認し、計算する必要があります。
一方、同じカード会社のクレジットカードを持つ場合は、同一の会員サイト内に2枚のカード利用額を合算した金額が書かれているケースが多いので、まとめて管理しやすい可能性が高いです。

そのため、支払額の管理を楽にしたい場合は、1枚目と同じカード会社のクレジットカードを保有する方がいい可能性があります。
支払管理を楽にしたいけど別々のカード会社のクレジットカードを持ちたいという場合は、複数のクレジットカードの支払額を一括管理できる家計簿アプリを使うことも検討してみましょう。

異なるカード会社のクレジットカードを持つメリット

一方、異なるカード会社のクレジットカードを持つと、クレジットカードで買い物できる金額の上限がアップする可能性があります。

同じカード会社のクレジットカードを保有する場合、1枚目と2枚目のカード利用限度額は共通になります。

たとえば、利用限度額100万円のクレジットカードを持っている状態で、同じカード会社のクレジットカードを追加発行するとします。
この場合、2枚目のカードにも50万円や100万円の枠が新たに設けられ、1枚目のカードと合わせて150万円や200万円の買い物ができるのではと考えたくなりますが、そうはなりません。

同じカード会社のクレジットカードを2枚以上発行する場合、利用限度額が最も高いカードの利用限度額が上限となります。
そのため、仮に利用限度額が100万円のカードと50万円のカードを持っているとした場合、2枚合わせたカードの最高利用限度額は150万円ではなく100万円となり、2枚目のカードは1枚目のカードの限度額内でのみ利用できます。図で表すと以下のようなイメージになります。

【利用限度額のイメージ】
利用限度額のイメージ

たとえば、1枚目のカードで70万円分の利用がある場合、2枚目のカードで利用できるのは30万円までです。2枚目のカードで50万円を使おうとすると合計が120万円となり、1枚目のカードの上限を超えてしまうため、上限いっぱいまで使うことはできません。
1枚目のカードで100万円の利用限度額を使い切っている場合、2枚目のカードを利用することはできません。

同じカード会社のカードを2枚発行する場合はこうした制約がありますが、異なるカード会社のクレジットカードを発行する場合、利用限度額は別々に設定されます。
1枚目の利用限度額が100万円、2枚目の利用限度額が50万円だった場合は合計で150万円まで買い物できるので、全体で見れば利用限度額をアップできると言えるでしょう。

ただし、同じカード会社が発行するカードでも、異なるブランドのカードであれば利用限度額は別で設定されるケースもあります。

クレジットカードを2枚持つことのメリット

では、クレジットカードを2枚持つとどんないいことがあるのでしょうか。JCBが発表した統計を見ると、その理由を垣間見ることができます。

クレジットカードを持つ理由
※引用:「クレジットカードに関する総合調査~2020年度版 調査結果レポート

グラフを見ると、2枚目のカードを利用する理由の上位3つは「ポイントやマイルが貯めやすいから」「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料を含む)」「自分のよく利用するお店で割引などのサービスがあるから」です。
これらの理由を目的にカードを選んでいる可能性があることを踏まえると、2枚目のカードを利用している人たちは「ポイントやマイルが貯まりやすいカード」「自分が利用するお店で割引などのサービスがあるカード」のうち、年会費が自分にとって負担にならないものを選んでいる可能性があります。

このことから考えられる、2枚目のクレジットカードを持つメリットは、以下のとおりです。

【2枚目のクレジットカードを持つメリット】

  • クレジットカードを利用できる機会が増える可能性がある
  • ポイントプログラムを使い分けることができる
  • 追加発行できる付帯カードの数が増える可能性がある
  • 利用できる付帯特典の数が増える可能性がある

ひとつひとつのメリットについて、具体的に見ていきましょう。

クレジットカードを利用できる機会が増える可能性がある

クレジットカードは、保有しているカードに付帯する国際ブランドの加盟店でしか利用できません。VISAのクレジットカードが利用できるのはVISAの加盟店のみですし、American Expressのクレジットカードが利用できるのはAmerican Expressの加盟店のみです。

クレジットカードの加盟店数は、国際ブランドによって以下のように異なります。

【国際ブランドの加盟店数】
国際ブランド 加盟店数
VISA 約7,000万店舗
Mastercard 約7,000万店舗
Union Pay(銀聯) 約6,200万店舗
Discover 約5,100万店舗
American Express 約4,400万店舗
JCB 約3,500万店舗
Diners Club 約3,400万店舗

※出典:Mastercard「2020年 グローバル・ブランド別加盟店数

JCBやDiners Clubには、VISAやMastercardでは使えない旅行やエンタメに関する特典が付帯するという特徴があるものの、加盟店数についてはVISAやMastercardの約半数しかありません。
そのため、「VISAやMastercardは使えるけどJCBやDiners Clubは使えない」という店舗があることが推測できます。

VISAとMastercardしか使えないお店で、JCBやDiners Clubを使って買い物をすることはできません。
しかし、「VISAとJCB」「Diners ClubとMastercard」など、異なる国際ブランドのカードを持っていれば、クレジットカードを使って買い物できる可能性があります。

国際ブランドの異なるクレジットカードを持っていれば、カードを使った買い物ができる場面が増えます。
そのため、さまざまな場所でクレジットカードを利用したいのであれば、カードを2枚持つ意味があると言えるでしょう。

ポイントプログラムを使い分けることができる

クレジットカードに付帯するポイントプログラムや優待はカードによって異なります。そのため、複数のカードを持っているとポイントプログラムの使い分けが可能になります。

たとえば、次のようなポイントプログラムを持つ2枚のカードを持つ場合で考えてみましょう。

カード名 ポイントの特徴
Aカード カード利用額100円(税込)につき1ポイント
ショッピングサイトAでの利用分はカード利用額100円(税込)につき3ポイント
Bカード カード利用額100円(税込)につき1ポイント
ショッピングサイトBでの利用分はカード利用額100円(税込)につき3ポイント

上記のような2枚のカードを持っている場合、ショッピングサイトAとBでそれぞれ10,000円の商品を購入したときに獲得できるポイントは、カードによって以下のとおり異なります。

【獲得できるポイントの比較例】
ショッピングサイトA ショッピングサイトB
Aカード 300ポイント 100ポイント
Bカード 100ポイント 300ポイント

このように、AとBのカードを両方持っていれば、カードを使い分けることでショッピングサイトAとBのどちらの特典も利用できます。

具体例ではインターネットショッピングでの例を用いましたが、この例はコンビニやショッピングモールなど、他の業種にも当てはまります。

2枚目のクレジットカード発行を検討している人は、自分がよく使う店舗を改めて思い出し、そこで使える特典が付帯するクレジットカードを作るのがいいかもしれませんね。

追加発行できる付帯カードの数が増える可能性がある

クレジットカードを2枚以上持っていると、付帯カードを発行できる可能性が高くなります。付帯カードとはクレジットカードに紐づけて発行できるカードのことで、具体的には以下のようなカードがあります。

【付帯カードの例】

  • 家族カード
  • ETCカード
  • 銀聯(ぎんれん)カード

たとえば、1枚目は家族カードやETCカードを発行できないカードを持っているとします。
その時2枚目として、家族カードやETCカードを発行できるクレジットカードを持てば、1枚目の特典を利用しながら、2枚目で家族カードやETCカードも利用できるようになります。

なお、銀聯カードとは、中国発の国際ブランドである「銀聯」を付帯したクレジットカードのことです。2021年7月現在、銀聯カードを追加発行できるクレジットカードは限られています。

利用できる付帯特典の数が増える可能性がある

クレジットカードを2枚以上持っていると、より多くの付帯特典を利用できる可能性が高くなります。クレジットカードに付帯する特典は、カードによって異なるからです。

【クレジットカードに付帯する特典の例】
特典の名前 概要
旅行傷害保険 国内旅行や海外旅行中に発生した病気・ケガなどを、一定の条件に基づいて補償する保険
ショッピング保険 当該カードで購入した商品が破損・盗難などに遭った時、一定の条件に基づいて商品代金を補償する保険
各種商品やサービスの優待 映画館やアミューズメントパークなどの利用代金が割引される特典や、旅行のパッケージツアー代やその他商品の代金が割引になるサービスなど

たとえば、海外旅行傷害保険だけが付帯しているカードを持っている場合は、2枚目のカードとして国内旅行傷害保険が付帯しているカードを発行することで、海外旅行のときだけでなく、国内旅行のときにもカード付帯の旅行傷害保険を利用できるようになります。

2枚目に発行するクレジットカードの選び方

2枚目のクレジットカードを発行するメリットは、1枚目のカードにない機能を補完できる点にあります。
そのため、2枚目に発行するクレジットカードの選び方は、1枚目のカードに付帯していない機能や特典があるものを選択するのがいいでしょう。

年会費無料や割引で発行できるカードを用途別に紹介

JCBの調査結果からは、年会費が安いもしくは無料のクレジットカードを求めている人が多いことが判明しました。
そこで、年会費無料もしくは割引が適用されるものの中から、2枚目のカードとして役立ちそうなクレジットカードを独自の基準に基づいてピックアップしました。

デュアル発行で年会費が通常よりも安くなる三井住友カード

【おすすめポイント】

  • デュアル発行による2枚目のカードの年会費は275円(税込)になる
  • インターネット入会で初年度の年会費が無料
  • 対象のコンビニや飲食店で利用すればポイントが最大5%還元
【基本情報】
年会費 通常 1,375円(税込)
※インターネット入会で初年度年会費無料
※2枚目に発行したカードは275円(税込)
発行スピード 最短3営業日
申込条件 満18歳以上の方(高校生は除く)
20歳未満の方は保護者の同意が必要です。
ポイント種類 Vポイント
通常のポイント還元率 0.50%
ポイントの使い方の例 ・景品交換
・他のポイントへ交換
国際ブランド Visa、Mastercard
電子マネー・スマホ決済 三井住友カードiD、Apple Pay、Google Pay、三井住友カードWAON、PiTaPaカード
付帯保険 ・海外旅行傷害保険(利用付帯)
・国内旅行傷害保険(利用付帯)

自動付帯の海外旅行傷害保険が付帯するエポスカード

【おすすめポイント】

  • 最短で申込当日にカードを受け取れる
  • ネットショッピングでの利用でポイントが最大30倍
  • レストランやカフェなどの10,000店舗で優待を受けられる
【基本情報】
年会費 無料
発行スピード 最短即日
申込条件 満18歳以上のかた(高校生を除く)で日本国内に居住されているかた
ポイント種類 エポスポイント
通常のポイント還元率 0.50%
ポイントの使い方の例 ・エポスVISAプリペイドカードに移行
・商品券と交換
・マルイのネット通販、店舗でショッピング割引
国際ブランド VISA
電子マネー・スマホ決済 Apple Pay、Google Pay、EPOS PAY、楽天Edy、PayPay、d払い、モバイルSuica
付帯保険 海外旅行傷害保険(自動付帯)

2枚目のカード発行に対応している楽天カード

【おすすめポイント】

  • 1枚目と異なる国際ブランドやデザインも選べる
  • 2枚のカードで貯めたポイントを合算して使える
  • 1枚目と2枚目で引き落とし口座を分けられる
【基本情報】
年会費 無料
発行スピード 通常1週間~10日
申込条件 18歳以上の方(高校生の方は除く)
ポイント種類 楽天ポイント
通常のポイント還元率 1.00%
ポイントの使い方の例 ・カード支払いに充当
・楽天グループのサービスでの支払いに利用
・楽天Edyへチャージ
国際ブランド Visa、Mastercard、JCB、American Express
電子マネー・スマホ決済 楽天Pay、楽天Edy、Apple Pay、Google Pay
付帯保険 海外旅行傷害保険(利用付帯)

クレジットカードを2枚持つ際の注意点

クレジットカードを2枚持つときは「利用額や年会費の管理を適切に行う」「紛失・盗難などのトラブルに注意する」などを意識することが大切です。クレジットカードを2枚持つ際の注意点について、以下で詳しく説明します。

利用額の管理

2枚のクレジットカードを持っている場合、無計画にカードを使い続けると支払金額が予想より高額になる可能性があります。
そのため、2枚のクレジットカードを保有する際は、それぞれのクレジットカードの支払額を適切に管理することが大切です。

同じカード会社のクレジットカードを保有する場合は、スマートフォン向けのアプリを利用することで合計の支払額を把握できる可能性があります。
異なるカード会社のクレジットカードを保有する場合は「マネーフォワード」や「Zaim」といった家計簿アプリを利用することで、合計の支払額を把握できる可能性があります。

クレジットカードの2枚持ちを検討している人は、支払額の管理方法をカード発行前に確認しておくのがいいでしょう。

年会費の管理

クレジットカードを2枚保有する場合は、各カードの年会費にも気を配るのがいいでしょう。利用頻度の低いカードの年会費が高額な場合は、毎年無駄な支払いを続けることになるおそれがあるからです。

ゴールドカードやプラチナカードなど、カードのランクが高くなるほど年会費も高額になる傾向があります。
ゴールドカードやプラチナカードを保有している人は、ランク高いカードを保有する意味があるのかを、適宜検討し続けるのがいいかもしれませんね。

紛失・盗難

利用頻度の低いクレジットカードがある場合、そのカードが紛失・盗難に遭ったとしても気づかないおそれがあります。そのため、クレジットカードを2枚保有する場合は、カードの管理に対して特に注意深くなる必要があるでしょう。

クレジットカード会社は、紛失・盗難の報告を受けるための専用ダイヤルを持っていることがあります。
クレジットカードの2枚持ちを検討している人は、万が一の事態に備えてカード会社の紛失・盗難ダイヤルを事前にチェックしておきましょう。

ポイントの有効期限

クレジットカードを2枚持つ際は、それぞれのカードで貯まるポイントの有効期限にも注意しましょう。ポイントの有効期限はカード会社によって異なるからです。

ポイント有効期限は獲得月から2年間のものが多いですが、中には有効期限が獲得月から1年間と短いものもあります。ポイントの有効期限を把握していないと、ポイントを使えないまま消滅させてしまうおそれがあるので、注意しましょう。

FP監修者プロフィール

人物 伊藤 亮太氏 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)
氏名 伊藤 亮太
職業 ファイナンシャル・プランナー
保有資格 CFP
DCアドバイザー
証券外務員

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