更新日 : 2023.01.13
プリペイドカード
プリペイドカードは、事前にチャージ・入金した残高の範囲内で支払いを行なえるカードです。
残高を超えた支払いはできないため、カードの使いすぎを防ぐことができます。
繰り返しの利用ができるかどうかや、カードを使える場所、受けられるサービスなどは、カードの種類によって異なります。
プリペイドカードとは
プリペイドカードとは、事前にお金をチャージ・入金しておくことで、その金額内で商品の購入などができる前払い式のカードのことです。
残高があるプリペイドカードを持っていれば、店舗やインターネットなどで、残高分の商品やサービスを購入できます。財布に現金がなくても、カードに残高があれば支払いを行なえるのが利点です。
プリペイドカードの種類
プリペイドカードには、お金をチャージできる「チャージ型」と、図書カードやQuoカードのようにあらかじめ使える金額が決められた「使い切り型」があります。チャージ型のカードにはさまざまな種類があり、大別すると下記の3種類に分けられます。
種類 | 具体例 |
---|---|
国際カードブランド付きプリペイドカード |
・VISAが付いているカード ・Mastercardが付いているカード ・JCBが付いているカード など |
交通系プリペイドカード |
・Suica ・PASMO ・ICOCA など |
流通系プリペイドカード |
・nanaco ・WAON など |
国際カードブランド付きプリペイドカードは、各ブランドの加盟店で支払いができるカードです。チャージした金額の範囲内であれば、海外のATMで現金を引き出せるものもあります。
交通系プリペイドカードは、公共交通機関が発行するカードです。電車やバスなどでの運賃の支払いだけでなく、コンビニなどの加盟店でも利用できます。
流通系プリペイドカードは、コンビニやショッピングセンターなどが発行するカードです。提供元の会社やそのグループ会社で使用する場合、商品の割引やカードのポイントの付与といったサービスを受けられることもあります。
プリペイドカードの特徴
プリペイドカードには、以下の特徴があります。
【プリペイドカードの特徴】
- 審査なしで発行できる
- 年会費がかからない
- 18歳未満も利用できる
- カードの残高を超える支払いはできない
- 分割払いや自動引落しによる支払いができない
いずれのプリペイドカードも審査なしで発行が可能です。また、一般的には18歳未満も利用でき、年会費もかからない傾向があります。
ただし、プリペイドカードは事前にチャージした金額の範囲で利用できるカードなので、残高を超える支払いはできません。支払い方法は一括払いのみとなり、分割払いや自動引落しによる支払いができない点も特徴の一つです。
審査なしで発行できる
プリペイドカードは審査なしで発行できます。そのため、収入などの状況に関わらず利用できます。
年会費がかからない
プリペイドカードは年会費や入会費がかからない傾向があり、費用をかけずにカードを発行・利用できるのが一般的です。
ただし、中には、維持費や管理費、発行手数料がかかるカードもあります。維持費や管理費がかかるプリペイドカードの場合、年会費や入会費がかからなくとも、カードを持っている間は継続的に費用が発生してしまいます。
そのため、利用頻度が少ない場合は、年会費がかからないカードを選びましょう。
18歳未満も利用できる
多くのプリペイドカードは、18歳未満の人も利用できます。なかには、条件を満たせば小学生や中学生が利用できるカードもあります。
ただし、国際カードブランド付きプリペイドカードには、18歳未満の人は利用できないカードもあります。18歳未満で国際カードブランド付きプリペイドカードを利用したい場合は、申込前に年齢の条件を確認しましょう。
カードの残高を超える支払いはできない
プリペイドカードでは、カードの残高を超える支払いはできません。
たとえば、プリペイドカードに1万円の残高があれば、1万円以内の支払いが可能です。しかし、1万円を超える金額の支払いはできないため、その支払いを行なうには不足分の金額を再度チャージしなければなりません。
ただ、残高を超える支払いができないことで、カードの使いすぎを防ぎやすくなるという面もあります。
分割払いや自動引落しによる支払いができない
プリペイドカードでの支払い方法は一括払いとなります。
商品を分割払いで購入したり、後日に銀行口座の残高からの自動引落しで代金を支払ったりすることはできません。
たとえば、1万円の商品をプリペイドカードで購入する場合、カードの残高から1万円が差し引かれて支払いが行なわれます。
プリペイドカードを発行する方法
プリペイドカードを発行する方法は、インターネットからの申し込みが一般的です。名前や住所といった個人情報を申込フォームからカード会社に届け出ると、後日カードが自宅などに郵送されます。
一部のカードでは、発行前に本人確認書類の提出が必要な場合もあります。本人確認書類として認められる書類はカードの提供元によって異なりますが、運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、健康保険証などが多いです。
プリペイドカードで支払いをする際の流れ
店頭やインターネットでプリペイドカードを使う場合、それぞれで支払いの流れが異なります。
【店頭で支払いをする流れ】
1. プリペイドカードにお金をチャージしておく
2. 店員の方にプリペイドカードで支払う旨を伝える
3. ICカードリーダーに暗証番号を入力する
4. 支払いが完了する
※実際の流れとは異なる場合もあります。
【インターネットで支払いをする流れ】
1. プリペイドカードにお金をチャージしておく
2. 支払いに関するページに進む
3. カード番号や有効期限などの情報と暗証番号を入力する
4. 支払いが完了する
※実際の流れとは異なる場合もあります。
どちらの方法で支払いを行なうにも、事前にプリペイドカードへのチャージが必要です。チャージは、カードの提供元が用意する会員専用ページや銀行ATM、コンビニエンスストアのレジで行なえるのが一般的です。
プリペイドカードを利用する際は不正利用に注意する
プリペイドカードは、カードの不正利用の補償が付いていない場合があります。また、補償があるカードでも、補償上限額が決まっている場合があります。
そのため、不正利用されないよう対策を講じておくことが大切です。
【不正利用を防ぐための対策】
- 利用する予定がなければカードを外に持ち出さない
- バーチャルプリペイドカードを利用する
カードを自宅の外に持ち出さなければ、カードを失くすリスクが減ります。利用する予定がなければ、カードを外に持ち出さないようにしましょう。
また、インターネットでのみ利用できるバーチャルプリペイドカードは、インターネット上で発行され物理的なカードを持たずに利用できます。そのため、カードを失くす心配がありません。
なお、プリペイドカードの提供元の中には、カードの紛失などに関する問い合わせ窓口を用意しているところがあります。カードの利用停止などの相談もできるため、提供元が用意する問い合わせ窓口に電話をすると良いでしょう。