消費者金融とは

公開日:2021/08/23 / 最終更新日:2021/08/27

「消費者金融という言葉を聞いたことはあるが、具体的な定義や特徴などはわからない」という人もいるのではないでしょうか

消費者金融とは、個人向けに融資を行なう貸金業者のひとつで、カードローンなどのローン商品を提供しています。

本記事では、消費者金融という用語の説明だけでなく、銀行やクレジットカード会社と比較した際の違いなどについても解説していきます。

消費者金融とは個人を中心に融資を行なう貸金業者

消費者金融は、カードローンなどの商品を取り扱って、個人向けに融資を行なう貸金業者のひとつです。貸金業者とは、財務局長または各都道府県知事の登録を受けて、融資を行なう業者のことを指します。

貸金業者である消費者金融は貸金業法という法律に則り、カードローンをはじめとするローン商品を提供しています。そのため、消費者金融を利用することで、法外な利息を請求されたり、悪質な取り立てにあったりすることはありません

また、消費者金融は、アコムやプロミスなどの大手消費者金融をはじめとして、数多く存在しています。消費者金融によって商品内容の特徴も異なるため、カードローンをはじめとするローン商品を検討している人は、あらかじめ比較をしておくとよいでしょう。

消費者金融はかつてサラ金と呼ばれていた

1970年頃まで、消費者金融のローン商品はサラリーマンを顧客対象とすることが多かったことから、サラ金と呼ばれていました。サラ金とは、サラリーマン金融の略語です。
しかし、1980年代以降はサラリーマン以外の人もローン商品を利用するようになり、消費者金融という名称が使用されるようになったのです。

つまり、時代によって呼ばれ方が異なるだけであり、消費者金融とサラ金はどちらも同じ貸金業者のことを指しています

サラ金と呼ばれていた当時の消費者金融では、過剰な融資や高い金利、悪質な取り立てなどが問題視されていました。現在も消費者金融に対して悪いイメージを持つ人がいるのは、サラ金と呼ばれていた当時の影響だと推測されます。

しかし、2006年に従来の法律が見直されて貸金業法が改正されたことにより、現在の消費者金融は、利用者の返済能力を超える過剰な融資を行ないません。適用される金利や取り立て行為も、法律によって規制されています。

消費者金融と闇金の違いは法律を守っているかどうか

消費者金融は、財務局長又は都道府県知事の登録を受けた上で、貸金業法を守って業務を行なっています。一方、闇金は登録を受けず、違法な金利で融資を行なう悪質業者です。

つまり、消費者金融と闇金を見分けるポイントは、登録を受けているかいなかです。消費者金融は、公式サイト内に登録番号を記載しているため、まずは登録番号の有無を確かめましょう。

大手消費者金融カードローン一覧

消費者金融の具体例として、大手消費者金融5社のカードローンのスペックを下記の通りにまとめましたので、参考にしてみてください。

【大手消費者金融5社のカードローン一覧】
大手消費者金融 融資時間 金利 利用限度額
アコム 最短即日 年3.0%〜年18.0% 1万円〜800万円
プロミス 最短即日 年4.5%〜年17.8% 500万円まで
アイフル 最短即日 年3.0%〜年18.0% 1万円〜800万円
SMBCモビット 最短即日 年3.0%〜年18.0% 1万円〜800万円
レイクALSA 最短1時間 年4.5%〜年18.0% 1万円〜500万円

大手消費者金融5社のカードローンに共通する特徴は、最短即日融資に対応していることです。また、大手消費者金融の上限金利は、おおむね年18.0%程度に設定されています。

大手消費者金融の特徴や申込方法、審査の流れを詳しく知りたい人は、表中の消費者金融名からそれぞれの解説ページを参考にしてください。

大手消費者金融と中小消費者金融の違い

法的な区分があるわけではありませんが、大手消費者金融5社以外の消費者金融を、中小消費者金融と呼んで区別することがあります。

中小消費者金融も貸金業者であり、適用される法律は大手消費者金融と変わりません。

ただし、中小消費者金融の場合、全国対応していなかったり、最短即日融資に対応していなかったりする場合もあるなど、提供されるサービスには違いがあります。

消費者金融カードローンと銀行カードローンの違い

カードローンの多くは消費者金融または銀行から提供されていますが、適用される法律や融資時間、上限金利などに違いがあります。

今回は、大手消費者金融とメガバンクが提供するカードローンについて調査した上で、下記の通りに消費者金融カードローンと銀行カードローンの違いをまとめました。

【大手消費者金融5社のカードローンとメガバンクのカードローンの違い】
項目 大手消費者金融のカードローン メガバンクのカードローン
適用される法律 貸金業法 銀行法
最短の融資時間 最短1時間〜即日 最短翌営業日
上限金利の高さ※ 年17.8%〜年18.0% 年14.0%〜年14.6%
無利息サービスの有無 ◯(SMBCモビット除く) ×
口座開設の有無 × みずほ銀行のみ口座開設の必要あり

※大手消費者金融およびメガバンクのカードローンの上限金利の範囲を反映しています

消費者金融カードローンと銀行カードローンでは、適用される法律や提供されるサービスに違いがあります。なお、どちらを利用しても法外な利息を請求されたり、悪質な取り立てが行なわれたりすることはありません

適用される法律

消費者金融カードローンと銀行カードローンは、どちらも法律の範囲内で融資を行なっていますが、適用される法律は下記の通りに異なります。

【消費者金融と銀行カードローンが適用される法律】
カードローン発行元 適用される法律
消費者金融 貸金業法
銀行 銀行法

適用される法律によって生じる違いには、総量規制の有無が挙げられます。

総量規制とは、返済能力を超える借入を避けるために、年収の3分の1を超える貸金業者からの融資を原則禁止とする法律のことです。消費者金融などの貸金業者にのみ適用されるため、銀行カードローンは総量規制の適用外となります。

ただし、銀行カードローンも、多重債務者を増やさないために、総量規制を参考にして自主規制を行なっています。2018年に金融庁から公表された「銀行カードローンの実態調査結果」によると、約9割以上の銀行が利用限度額の上限を設けているようです。

そのため、総量規制の有無に限らず、消費者金融カードローンと銀行カードローンのどちらを選んでも、利用限度額は年収による制限を受けると推測されます。

最短の融資時間

カードローンはそれぞれの商品によって融資までの時間が異なります。たとえば、大手消費者金融5社のカードローンは最短即日融資可能と公表されていますが、メガバンクなどの銀行カードローンは即日融資に対応していません

大手消費者金融とメガバンクのカードローンの最短の融資時間は下記の通りです。

【大手消費者金融とメガバンクの最短融資時間】
カードローンの発行元 カードローン名 最短の融資時間
大手消費者金融 アコム 即日
プロミス 即日
アイフル 即日
SMBCモビット 即日
レイクALSA 1時間
メガバンク 三井住友銀行 翌営業日
三菱UFJ銀行 翌営業日
みずほ銀行 翌営業日

※最短の融資時間は、公式サイトや電話調査をもとにした数値です。ただし、申込時間や審査状況によっては、融資時間が変動する可能性もあります。

以前は、銀行カードローンも即日融資に対応していました。しかし、反社会勢力との取引を排除する目的で2018年より申込者の情報を警視庁に紹介する仕組みが導入されたことで、審査に日数がかかるようになったのです。

上限金利の高さ

金利はカードローンによって違います。編集部で調査をしたところ、大手消費者金融5社のカードローンに比べて、メガバンク3行のカードローンの上限金利が低めに設定されていることがわかりました。

上限金利とは、設定されている金利のうち、最も高い金利のことをいいます。たとえば、年3.0%〜年18.0%の金利が設定されているカードローンの場合、上限金利は年18.0%のことです。

消費者金融や銀行は、カードローンの金利を設定する明確な基準を公表していません。なお、メガバンクや一部の消費者金融では、利用限度額によって適用される金利の範囲が決められている場合もありますが、実際の金利は審査によって決定します。

そのため、申込内容や審査状況によっては上限金利が適用される可能性があることを踏まえて、金利を確認しておくとよいでしょう。

今回は一例として、下記の通り、大手消費者金融とメガバンクの上限金利を紹介します。

【大手消費者金融とメガバンクの上限金利】
カードローンの提供元 カードローンの種類 金利
大手消費者金融 アコム 年3.0%〜年18.0%
プロミス 年4.5%〜年17.8%
アイフル 年3.0%〜年18.0%
SMBCモビット 年3.0%〜年18.0%
レイクALSA 年4.5%〜年18.0%
メガバンク 三井住友銀行 年1.5%〜年14.5%
三菱UFJ銀行 年1.8%〜年14.6%
みずほ銀行 年2.0%〜年14.0%

大手消費者金融のカードローンでは上限金利が年17.8%〜年18.0%に設定されているのに対し、メガバンクのカードローンの上限金利は年14.0%〜年14.6%に設定されています。

無利息期間サービスの有無

無利息期間サービスとは、定められた期間内の利息が0円になるサービスのことです。無利息期間サービスの有無は商品によって異なります。

大手消費者金融5社のカードローンとメガバンクのカードローンの無利息期間の有無については下記の通りです。

【大手消費者金融とメガバンクの無利息期間の有無】
カードローンの提供元 カードローンの種類 無利息期間
大手消費者金融 アコム 契約日から30日間
プロミス 初回借入日の翌日から30日間
アイフル 契約日から30日間
SMBCモビット ―(提供なし)
レイクALSA 契約日から30日間、または5万円までなら180日間無利息
メガバンク 三井住友銀行 ―(提供なし)
三菱UFJ銀行 ―(提供なし)
みずほ銀行 ―(提供なし)

SMBCモビットを除く大手消費者金融4社は無利息期間サービスを提供しており、条件に応じて無利息期間が適用されます。一方、メガバンクのカードローンは無利息期間の提供はありません

口座開設の有無

消費者金融では、カードローンの申込時に口座の開設が求められることは原則ありませんが、一部の銀行カードローンでは、カードローンの返済用口座として指定する銀行の口座を開設する必要がある場合があります。

メガバンクのうち、みずほ銀行カードローンを利用する場合には、みずほ銀行の普通預金口座を持っていなければカードローンを利用できません。

ただし、三井住友銀行や三菱UFJ銀行では、それぞれの銀行の口座がなくてもカードローンに申込可能です。つまり、商品によって口座開設の必要性の有無は異なる点に注意しておきましょう。

消費者金融とクレジットカード会社の違い

消費者金融とクレジットカード会社では、お金を借りる際に利用する商品が異なります。消費者金融はカードローン商品などによって、クレジットカード会社はクレジットカードのキャッシングを利用してお金を借りることが可能です。

クレジットカード会社とは、クレジットカードの発行やショッピング・キャッシングなど関する業務を行なう会社のことです。クレジットカードには、商品やサービスを購入するショッピング機能と現金を借りるキャッシング機能が付帯しています。

消費者金融とクレジットカード会社はともに貸金業者であり、適用される法律は同じです。そのため、ともに総量規制の対象であり、法律の範囲内の金利が適用されます。

ただし、カードローンとクレジットカードのキャッシングでは、審査の有無や融資時間、返済方法などに違いがあるため、事前に確認しておきましょう。

カードローンとクレジットカードのキャッシングの違い

消費者金融カードローンとクレジットカードのキャッシングについて、融資時間や審査の有無、返済方法の違いを下記の表にまとめましたので、参考にしてみてください。

【消費者金融カードローンとクレジットカードのキャッシングの違い】
項目 消費者金融カードローン クレジットカードのキャッシング(すでにキャッシング枠が設定されている場合)
審査 あり なし
融資時間 最短即日から可能※ 即時
返済方法 毎月一定金額を返済 リボ払いか一括払いかをその都度選択する

※申込時間や審査状況によっては、融資時間が異なる可能性があります。

消費者金融カードローンは、申し込み後に審査を受ける必要があり、商品によっては最短即日融資が可能です。借入後には、毎月返済を行なっていく必要があります。

一方、クレジットカードのキャッシングは、すでに手持ちのクレジットカードにキャッシング枠が付帯している場合、即時の借入が可能です。返済方法は、リボ払いまたは一括返済かを選んで、翌月から返済を行なうことになります。

また、適用される金利は各商品によって異なるため、事前に確認しておきましょう。クレジットカードのキャッシングについて詳しく知りたい人は、「クレジットカードのキャッシングについて」を参考にしてください。

消費者金融の利用時には返済の見通しを立てよう

消費者金融を利用する際は、毎月の返済額や期間などを確かめるなど、返済の見通しを立てておくようにしましょう。返済計画を立てておけば、毎月の返済にかかる出費などを踏まえた上で、借入金額を決められるためです。

たとえば、毎月の収入から家賃や光熱費、諸経費などを差し引いた金額が2万円だとします。返済にあてられる金額が2万円であるのに毎月の返済金額が3万円に設定されると、家計がマイナスとなってしまうため、事前に返済計画を立てておく必要があるのです。

返済の見通しを立てる一つの方法として、返済シミュレーションを利用する方法があります。借入金額や返済期間、金利などを入力することで毎月の返済金額や支払う利息額を算出できます。

返済シミュレーションは、消費者金融の公式サイトに用意されているものや、金融広報中央委員会のしっかりシミュレーションなどを利用できます。借入を検討する際は、事前に毎月の返済金額や支払う利息額などを確認しておきましょう。

FP監修者プロフィール

人物 阿久津 和宏氏、ファイナンシャル・プランニング技能士
氏名 阿久津 和宏 FP・阿久津氏和宏の詳細
職業 ファイナンシャル・プランナー/行政書士
保有資格 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
トータルライフコンサルタント(生命保険協会認定)
DCマイスター(DCマイスター協会認定)
プライベートバンキングコーディネーター(日本証券アナリスト協会)
健康経営アドバイザー(東京商工会議所)
個人情報保護士(全日本情報学習振興協会)
プロフィール 国内の大手金融機関にでの勤務を経た後、ファイナンシャル・プランナーとして独立する。 独立系ファイナンシャル・プランナーとして、中小企業の経営者・会社員・OL向けにセミナーやカウンセリング活動を展開。そのほかに、学校の先生や店舗経営に携わる方向けのコミュニケーションセミナーも好評を得ている。セミナー開催回数:47回(2017年実績)

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