構造化データとは?書き方と確認方法を解説

公開 2026.06.10 更新 2026.06.23 読了 9分

構造化データとは

構造化データとは、Webページに関する情報を提供し、ページコンテンツを分類するために標準化したデータ形式です。HTMLに構造化データをマークアップすると、検索エンジンはページの内容をより正確に認識でき、その情報をリッチリザルトとして検索結果に表示する場合があります。

構造化データと構造化マークアップの違い

構造化マークアップとは、構造化データをHTMLに記述してページに実装する作業を指す表現です。構造化データがデータの中身や形式そのものを表すのに対し、構造化マークアップはschema.orgのボキャブラリーを使ってページに構造化データを埋め込む行為を指します。

構造化データと非構造化データの違い

非構造化データとは、テキスト・画像・音声・動画・SNS投稿のように、あらかじめ決められた形式を持たないデータです。行と列で整理できる構造化データに対し、非構造化データはそのままでは検索や分析が難しい点が違いです。Webページの本文自体は非構造化データに近いため、構造化データでマークアップして検索エンジンに内容を伝えます。

半構造化データとの違い

半構造化データとは、JSON・XML・CSVのように、厳密な表形式ではないものの一定の規則やタグで構造を持つデータです。完全に整理された構造化データと、規則を持たない非構造化データの中間に位置づけられます。Web向けの構造化データで使うJSON-LDも、JSON形式を用いた半構造化データの一種です。

schema.orgとボキャブラリの役割

schema.orgは、主にGoogle・Microsoft・Yahoo!などが共同で策定した構造化データの共通規格です。schema.orgはタイプやプロパティを定義するボキャブラリーを提供し、JSON-LDなどのシンタックス(記述形式)と組み合わせて使います。Google検索は、schema.orgで定義された最も具体的で適切なタイプとプロパティ名を使うことを推奨しています。

構造化データのSEO上のメリット

検索エンジンにページ内容を正確に伝えられる

構造化データを実装すると、検索エンジンはページのテーマや要素を分類しやすくなります。Googleがページのコンテンツを把握する手がかりが、この構造化データです。クローラーがHTML内のマークアップを読み取り、検索エンジンによるページ内容の認識を助けます。

リッチリザルトに表示される場合がある

構造化データを正しくマークアップすると、検索結果にリッチリザルトとして表示される場合があります。リッチリザルトは、通常のテキストリンクに加えて評価やパンくずリストなどの要素を検索結果に表示する仕組みです。ただし、構造化データを実装してもリッチリザルトの表示は保証されません。

構造化データの種類

Google検索は多くの構造化データのタイプをサポートしています。その中でクヌギが、構造化データを実装する人にまず取り組むことをすすめるのが、Article・パンくずリスト・Organization・FAQの4種類の構造化データです。 これらは特定の業種に限定されず、多くのサイトがすでに持っているページの内容・サイト内での位置・運営者情報・よくある質問をそのままマークアップできるため、最初の一歩として実装しやすいタイプです。以下でそれぞれのタイプを取り上げます。

タイプ マークアップする対象 主なポイント
Article ニュース記事・ブログ記事 Article・NewsArticle・BlogPosting等。見出し・公開日・画像・著者をプロパティで記述し、ページを記事としてGoogleに認識させる
パンくずリスト(BreadcrumbList) ページのサイト階層内での位置 2つ以上のListItemと必須プロパティを記述。URL構造ではなく、ユーザーがたどり着く一般的な経路を示す
Organization 企業・組織の会社情報 名称・ロゴ・連絡先などをプロパティで記述し、組織情報をGoogleに伝える
FAQ ページ内のよくある質問と回答 質問と回答をセットで記述。ページ上に実際に表示されているQ&Aのみを対象にする

構造化データの記述形式

構造化データには、JSON-LD・Microdata・RDFaの3つの記述形式があります。マークアップが有効で適切に実装されていれば3形式いずれも有効ですが、実装と管理が最も容易なJSON-LDが推奨されています。次の表は3つの記述形式の違いです。

記述形式 記述方法 Googleの位置づけ
JSON-LD script要素にまとめて記述 推奨
Microdata HTMLタグの属性として記述 有効
RDFa HTMLタグの属性として記述 有効

JSON-LD

JSON-LDは、script要素の中に構造化データをまとめて記述する形式です。表示するHTMLの本文と分けて記述できるため、実装と管理がしやすく、Googleが推奨する形式です。headとbodyのどちらにも記述できます。
記述例

<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "構造化データとは",
"author": {
"@type": "Organization",
"name": "株式会社クヌギ"
}
}
</script>

Microdata

Microdataは、HTMLタグのitemscopeやitempropといった属性を使い、本文の要素に直接構造化データを記述する形式です。表示するHTMLと構造化データが一体になります。
記述例

<div itemscope itemtype="https://schema.org/Article">
<h1 itemprop="headline">構造化データとは</h1>
<div itemprop="author" itemscope itemtype="https://schema.org/Organization">
<span itemprop="name">株式会社クヌギ</span>
</div>
</div>

RDFa

RDFaは、HTMLタグの属性を使って構造化データを記述する形式です。Microdataと同様に、HTML要素に属性を追加してマークアップします。
記述例

<div vocab="https://schema.org/" typeof="Article">
<h1 property="headline">構造化データとは</h1>
<div property="author" typeof="Organization">
<span property="name">株式会社クヌギ</span>
</div>
</div>

構造化データの書き方と実装手順

構造化データの書き方は、実装するタイプの選択からコードの作成、ページへの埋め込みまでの手順で進めます。

実装するタイプを決める

最初に決めるのは、ページの内容に合った構造化データのタイプです。記事ページならArticle、パンくずならBreadcrumbList、組織情報ならOrganizationのように、schema.orgで定義された適切なタイプを選びます。Google検索がサポートするタイプは、Google検索セントラルのギャラリーで確認できます。

JSON-LDコードを作成する

選んだタイプに沿って、JSON-LDのコードを作成します。@contextにschema.org、@typeにタイプ名を指定し、そのタイプの必須プロパティを含めて記述します。

構造化データをページに埋め込む

作成したJSON-LDのコードを、対象ページのHTMLに埋め込みます。JSON-LDはscript要素として記述するため、headとbodyのどちらにも配置できます。

ページに表示されている情報のみマークアップする

構造化データには、ページに実際に表示されている情報だけをマークアップします。ユーザーに見えないコンテンツや、ページに存在しない情報のマークアップは認められていません。

構造化データの確認・検証方法

構造化データを実装したら、テストツールやGoogle Search Consoleで正しくマークアップできているかを確認します。

リッチリザルトテストでチェックする

リッチリザルトテストは、Googleが提供する検証ツールです。ページのURLまたはコードを入力すると、Google向けの構造化データで生成されるリッチリザルトを確認でき、Google固有のエラーや警告もチェックできます。各ツールはGoogle検索セントラルの構造化データのドキュメントから利用できます。

スキーマ マークアップ検証ツールでチェックする

スキーマ マークアップ検証ツールは、schema.orgベースの構造化データを検証するツールです。Google固有の検証は行わず、すべての種類のschema.orgマークアップをテストできます。

Google Search Consoleで状況を確認する

Google Search Consoleでは、インデックス後の構造化データの状況を確認できます。リッチリザルトのステータスレポートで有効・警告・エラーの件数と該当URLを確認でき、URL検査ツールでページ単位の認識状況をチェックできます。

構造化データ実装時の注意点

構造化データを実装する際は、Google検索セントラルのガイドラインに沿って次の点に注意します。

ページに存在しない情報をマークアップしない

ページに表示されていない情報を構造化データでマークアップしてはいけません。ガイドラインでは、ユーザーに見えるコンテンツに基づいてマークアップすることが求められています。

虚偽・誇張した情報をマークアップしない

実際の内容と異なる虚偽や誇張した情報をマークアップしてはいけません。マークアップした情報がページの内容を正確に表していることが、ガイドライン上の前提です。

Googlebotのアクセスをブロックしない

構造化データを置いたページは、Googlebotがアクセスできる状態にします。robots.txtでGooglebotのアクセスをブロックしたり、noindexでインデックス登録を拒否したりしてはいけません。

リッチリザルトの表示は保証されない

構造化データを正しくマークアップしても、リッチリザルトの表示は保証されません。ガイドラインに準拠していても、リッチリザルトとして表示されない場合があります。

kunugi SEO Checkerで構造化データの実装状況をチェックする

実装した構造化データは、Chrome拡張機能「kunugi SEO Checker」で確認できます。デベロッパーツールを使わず、ワンクリックで閲覧中ページのマークアップ状況を点検できます。

構造化データタブで検出状況と充足率を確認する

構造化データタブでは、ページ内のJSON-LD・Microdata・RDFaを検出し、Google推奨のタイプやプロパティに沿っているか、必須項目に不足がないかを確認できます。Article・BreadcrumbList・Organization・FAQなど、実装したタイプが意図どおり認識されているかを一覧で把握できます。

リッチリザルトテストへの導線で最終確認する

構造化データを検出した画面からは、対象ページのURLが入ったリッチリザルトテストへのリンクが生成されます。拡張機能で実装状況を確認したうえで、Google公式のリッチリザルトテストで最終チェックを行います。

← 記事一覧へ戻る

DOWNLOADダウンロード

自然検索流入を増やし、コンバージョン率を改善するための手法やノウハウなど、ウェブマーケティングに関する様々な資料をダウンロードいただけます。ぜひご活用ください。

サービス/お役立ち資料

CONTACTコンタクト

ご不明点・ご質問がある方、施策にご興味がある方、自社の施策でご相談がある方など、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ