被リンクとは?良質な被リンクを増やす方法と注意点

公開 2026.07.01 更新 2026.07.14 読了 12分

被リンクとは?良質な被リンクを増やす方法と注意点

被リンクはSEOで重視される一方、扱い方を誤ると検索順位を下げる要因にもなります。良質なリンクの増やし方から確認方法、避けたい注意点までを順に解説します。

被リンクとは

被リンクとは、ほかの外部サイトから自サイトへ向けられたリンクのことで、バックリンクとも呼ばれます。検索エンジンであるGoogleは、リンクをページの関連性を判断する手がかりや、新しいページを見つけるためのシグナルとして使用します。つまり被リンクは、サイトの内容を検索エンジンに伝える要素の一つだといえるでしょう。

被リンクと内部リンク・外部リンクの違い

被リンクは他のサイトから自サイトへ向けられたリンク、内部リンクは同じサイト内のページ同士をつなぐリンク、外部リンクは自サイトから他のサイトへ向けるリンクを指します。同じリンクでも、受ける側か発する側かという立場で呼び方が変わるため、混同しないよう整理しておきましょう。

種類 リンクの向き
被リンク 他のサイトから自サイト 他社メディアが自社記事を紹介する
内部リンク 自サイト内のページ間 記事から関連記事へつなぐ
外部リンク 自サイトから他のサイト 自社記事が出典サイトを引用する

Googleが被リンクを重視する理由

他のサイトからの被リンクは、第三者がそのページをわざわざ参照したという事実を示すため、一種の推薦に近い意味を持ちます。Googleがリンクをサイト評価のシグナルとして扱うのは、こうした第三者からの参照が、コンテンツの有用性や信頼性を見極める手がかりになるからです。ただしリンクは数あるシグナルの一つにすぎず、被リンクだけで検索評価が決まるわけではありません。

被リンクがSEOに与える効果

被リンクがSEOにもたらす効果は、大きく分けて検索順位の評価、新しいページの発見、リンク経由の参照流入の三つです。良質で関連性の高い被リンクは、検索順位の評価にプラスに働くと考えられます。Googleはリンクをたどって新しいページを見つけるため、被リンクは未知のページが発見されるきっかけにもなります。加えて、リンク元サイトを経由した訪問は、検索以外の集客につながる点も見逃せません。被リンクは意味がないという見方もありますが、質を伴うリンクであれば、検索評価と集客の両面で確かな役割を持ちます。

良質な被リンクの特徴

被リンクは数の多さより、リンク元の質と自サイトとの関連性が重要になります。無関係なサイトから大量に張られたリンクは評価につながりにくく、不自然なリンクはかえってリスクになりかねません。良質な被リンクに共通するのは、関連性、権威性、自然な獲得という三つの特徴です。あわせて、被リンク数やドメインパワーといった数・指標をどう捉えるかも整理します。

関連性の高いサイトからのリンク

自サイトのテーマと関連性の高いサイトからの被リンクは、ページ内容を検索エンジンに正しく伝えやすくなります。Googleは、リンクの前後に文脈があり、リンク先を連想できる状態を自然なリンクの条件として示しています。関連性のない場所に置かれたリンクは、ユーザーにも検索エンジンにも意味が伝わりません。

権威性・信頼性のあるサイトからのリンク

公的機関や専門性の高いサイトなど、信頼できる情報源からの被リンクは、サイトの信頼性を支えます。これはGoogleが重視するE-E-A-T、すなわち経験・専門性・権威性・信頼性の考え方とも重なります。自サイトの発リンクで信頼できる情報源を引用することも、ページの信頼性を高める一助になるでしょう。

自然に獲得されたリンク

第三者が自発的に張った自然なリンクは、コンテンツの価値が評価された結果として生まれます。一方、対価や見返りを前提に作られたリンクは、後述するNG手法に該当する場合があるため注意が必要です。被リンクは無理に増やすより、自然に増える状態をつくることが安全な近道になります。

被リンクの数とドメインパワーの捉え方

被リンク数やドメインパワーは、外部のSEOツールが独自に算出する指標であり、Googleが公開する評価値ではありません。これらの数値は傾向の把握に役立ちますが、目安に固執すると質や関連性の判断がおろそかになりがちです。被リンクは数を追うより、関連性の高い良質なリンクを優先するほうが、安定した評価につながりやすくなります。

良質な被リンクを増やす方法

被リンクを安全に増やす基本は、他のサイトが引用したくなる価値を、コンテンツでつくることにあります。Googleは、独自性のあるコンテンツの作成や専門性を高める取り組みを、推奨される方法として案内しています。リンクを直接操作するのではなく、参照される理由を用意することが、自然な被リンク獲得への近道です。

引用したくなる独自コンテンツを制作する

独自の調査データやインフォグラフィックなど、他のサイトが引用したくなる素材は、自然な被リンク獲得の起点になります。一次情報や図解は参照されやすく、コンテンツの専門性とオリジナル性を示す手段にもなります。読者の課題を解決する独自コンテンツほど、関連サイトからのリンクを集めやすくなるでしょう。

SNSでの発信を自然な被リンクのきっかけにする

SNSでの発信は、被リンクそのものというより、コンテンツを広く知ってもらうきっかけとして機能します。XやnoteなどSNS上のリンクはnofollowが付くことが多く、直接の評価対象になりにくいものの、露出が増えれば第三者が自然に参照する機会も広がります。SNSは拡散の入り口、被リンクは参照された結果と切り分けて捉えましょう。

プレスリリースや寄稿を自然な被リンク獲得につなげる

プレスリリースや寄稿、取材記事は、第三者メディアからの自然な被リンク獲得につながる発信手段です。ただし記事内に作為的なアンカーテキストを詰め込んだり、対価と引き換えにリンクを設置したりすると、リンクスパムに該当しかねません。掲載はあくまで自然な文脈を前提とし、読者に有益な情報として届けることが条件になります。

自分で行う被リンク営業の進め方

自分で行う被リンク営業は、関連性の高いサイトへ自社コンテンツの紹介や掲載を打診する、地道ながら健全な獲得手段です。前提になるのは相手の読者にも価値がある情報を提供することであり、対価と引き換えにリンク設置を求める依頼は、リンクスパムにつながるため避けます。

避けるべきNG手法とペナルティ

検索順位の操作を主な目的とした被リンクづくりは、Googleがリンクスパムと位置づける行為に当たります。リンクスパムに該当すると、ページやサイト全体の検索順位が下がったり、検索結果から除外されたりする可能性があります。安全に被リンクを増やすには、どのリンクがスパムに当たるかを正しく知ることが欠かせません。

有料リンクの売買

検索順位を上げる目的でのリンクの売買は、リンクスパムに該当します。これは金銭のやり取りだけでなく、物品やサービスと引き換えにリンクを設置する行為も含みます。被リンクを購入して増やす手法は、短期的に見えても評価を損なうリスクが高く、避けるべき方法です。

過剰な相互リンク・リンクファーム・サテライトサイト

相互リンクだけを目的にページを作ったり、過剰に相互リンクを張り合ったりする行為は、リンクスパムに当たります。リンクファームは相互にリンクを張り合うことだけを目的に作られたサイト群、サテライトサイトは本サイトへリンクを送るために量産される別サイトのことです。こうしたサイトを使った作為的なリンク構築は、かつてのブラックハットSEOの代表例であり、現在は通用しません。さらに、期限切れの中古ドメインを主に検索順位の操作目的で再利用する行為も、スパムと位置づけられています。

フォーラムやコメントへの作為的なリンク

掲示板やフォーラム、ブログのコメント欄へ作為的にリンクを投稿する行為は、リンクスパムに該当します。質の低いディレクトリへの登録や、ウィジェットやフッターに大量のリンクを埋め込む手法も、避けるべきリンクづくりです。これらは一時的にリンク数を増やしても、自然な被リンクとはみなされません。

有料広告リンクにrelを付けないとリンクスパムになる

広告やスポンサー目的の有料リンクにrel属性を付けないままにすると、リンクスパムとみなされる可能性があります。これを避ける基本が、rel=”sponsored”の付与です。ユーザーが投稿したコンテンツ内のリンクにはrel=”ugc”、評価を渡したくないリンクにはrel=”nofollow”を使い分けます。sponsoredは現在推奨される値で、以前から使われてきたnofollowも引き続き利用できます。

rel属性の値 付与するリンク
sponsored 広告や有料のリンク
ugc ユーザーが投稿したコンテンツ内のリンク
nofollow 評価を渡したくない、関連付けたくないリンク

スパムと判定された場合のペナルティ

スパムポリシーへの違反は、自動システムや人による手動の対策を通じて、検索順位の低下や検索結果からの非表示につながります。近年は、生成AIによる回答を操作する行為もスパムの対象に含まれると明記されています。被リンクの施策が結果的にスパムと判定されないよう、ポリシーに沿った運用が欠かせません。

獲得代行や外部の被リンク営業サービスを利用する際の判断基準

被リンク営業や被リンク獲得代行といったサービスには一定の需要がありますが、利用の可否は依頼内容で見極める必要があります。多くの解説は有料リンクは避けるという結論で止まりがちですが、実務では正当な支援と、スパムにつながる依頼の境界を判断できることが重要です。ここでは、外部サービスへ委託する際の判断軸を解説します。

リンクの売買に該当する依頼を見分ける

検索順位を上げることを主目的に、リンク設置の対価を求める依頼は、リンクスパムに該当しかねません。被リンクを何本いくらで設置するといった、リンクそのものを売買する取引は避けるべきです。依頼を受ける前に、成果物がリンクの設置自体になっていないかを見極めましょう。

デジタルPRやコンテンツ制作支援との違い

コンテンツ制作や広報支援のように、リンクされる価値づくりを助けるサービスは、リンクを売買する取引とは性質が異なります。判断のポイントは、対価がリンクに対して支払われるのか、コンテンツや制作の工数に対して支払われるのかという点です。委託前にリンクの設置方法やrel属性の扱いを見ておけば、スパムに当たらないかを見分けやすくなります。

被リンクの調べ方と分析方法

自サイトがどのサイトから被リンクを受けているかは、定期的に把握しておきましょう。被リンクチェッカーや被リンクの調べ方への関心は高く、確認と分析を習慣にすれば、不自然なリンクの増加にも早く気づけます。公式ツールと外部ツールを、目的に応じて使い分けるのが基本です。

Google Search Consoleのリンクレポートで確認する

Google Search Consoleのリンクレポートでは、上位のリンク元サイトや、被リンクを多く受けているページを把握できます。ただし表示されるのは、Googleがこれまでに検出した被リンクのサンプルであり、すべての被リンクを網羅したものではありません。公式ツールのため無料で使え、自サイトの実データをもとに状況をつかめる点が強みです。まずはこのレポートから、自サイトのリンクの全体像を見ていきましょう。

外部の被リンクチェックツールを併用する

AhrefsやUbersuggestなどの外部ツールを使うと、競合サイトを含めた被リンクの状況まで調査できます。ツールによって無料か有料か、扱えるデータの範囲が異なるため、目的に合わせて選びましょう。なお参照ドメイン数などの指標はツールが独自に集計するもので、Googleの評価値とは異なる点に注意が必要です。

悪質な被リンクへの対処とリンクの否認

自分では取り除けない悪質な被リンクが多数ある場合の対処として、リンクの否認という手段があります。被リンク否認や否認申請は実務で迷いやすいものですが、判断の軸は悪質なリンクが多いかどうかではなく、手動による対策に結びついているかどうかです。

否認すべきかどうかを判断する

リンクの否認ツールを使うべきなのは、スパム的で人為的、または質の低い被リンクが相当数あり、かつそれらが手動による対策を引き起こした、もしくは引き起こす可能性が高い場合に限られます。この条件に当てはまらなければ、多くのサイトで否認は必要ありません。むやみに否認すると、本来評価されるはずのリンクまで無効化してしまう恐れがあるため、過剰な否認は避けましょう。

リンクの否認を申請する手順

リンクの否認は、次の手順で申請します。

  1. 否認したい被リンクのURLやドメインを一覧にまとめ、テキストファイルを作成します
  2. リンクの否認ツールにアクセスし、対象のプロパティを選びます
  3. 作成したファイルをアップロードして送信します

なお、リンクの否認ツールはドメインプロパティに対応していないため、URLプレフィックス型のプロパティで操作します。否認は最終手段であり、まずはリンク元への削除依頼など、ほかの対応を先に検討しましょう。

被リンクを単体で終わらせない活かし方

被リンクは獲得して終わりではなく、サイト設計や評価の考え方と結びつけることで活きてきます。多くの解説は被リンク単体の説明にとどまりますが、本記事では内部リンクとの連携、E-E-A-Tやエンティティとの関係、生成AI検索時代の向き合い方という三つの視点を扱います。

獲得した評価を内部リンクでサイト全体に波及させる

内部リンクのアンカーテキストを工夫すると、検索エンジンもユーザーもサイト内のページを見つけやすく、内容を理解しやすくなります。被リンクが集まったページから関連ページへ内部リンクを張れば、サイト全体の回遊性とクロールのしやすさが高まります。被リンクで得た評価を、内部リンクの設計でほかのページにも広げる発想が有効です。

E-E-A-Tやエンティティと被リンクの関係

近年は被リンクの数そのものより、E-E-A-Tやエンティティといった、サイトの信頼性や実体の評価が重視される傾向にあります。被リンクより重要なものがあるという議論もありますが、リンクは信頼性を示す要素の一つと位置づけると分かりやすいでしょう。質の高い被リンクは、専門性や権威性を裏づける材料として働きます。

生成AI検索時代に問われる信頼性

生成AIによる検索結果でも、信頼できる情報源かどうかが問われる場面は増えています。Googleは、生成AIの回答を操作しようとする行為もスパムの対象に含めており、リンクを操作する発想は通用しにくくなっています。被リンクの施策でも、操作ではなく信頼性と専門性を高める姿勢が、これからの前提になります。

kunugi SEO Checkerで外部リンクのrel属性とアンカーテキストを確認する

被リンクは他者から自社へ向くリンクですが、施策を安全に進めるには、自社サイトから外へ張る発リンクの管理も欠かせません。不適切な発リンクはペナルティのリスクになるため、自社ツールのkunugi SEO Checkerで点検します。広告や有料リンクへのrel属性の付与など、NG手法を避ける点検に役立ちます。

基本要素から内部リンクと外部リンクの件数を確認する

kunugi SEO Checkerの基本要素タブでは、ページ内の内部リンク数と外部リンク数を一覧で把握できます。表示されるのは、自社が外部へ向けて張っている発リンクの全体像です。想定していない外部リンクが混ざっていないかを点検し、見直すべきリンクの当たりをつけられます。

nofollowが設定されたリンクの件数を確認する

パネルデータタブでは、nofollowが設定されたリンクの件数を表示し、該当するリンクをハイライトできます。広告や有料リンクにsponsoredやnofollowが正しく付いているかを、公開後に検証できます。rel属性の付け忘れは、リンクスパムと判定されるリスクを避けるうえで見落とせません。

リンク要素を一括取得してアンカーテキストとrelを点検する

ページ内のすべてのリンク要素を、URLやアンカーテキストとあわせてExcelへ一括コピーしたり、CSVでダウンロードしたりできます。取得した一覧では、アンカーテキストが具体的で関連性のある表現になっているか、キーワードを詰め込んでいないかを点検できます。Googleは、過度なキーワードの詰め込みを避け、文脈に沿った具体的なアンカーテキストを推奨しています。

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