更新日 : 2023.01.19
コンビニATMでお金を借りる方法 土日や夜中でも24時間現金を借りるには
コンビニから直接お金を借りることはできません。
しかし、コンビニATMで現金を引き出せる商品はあります。その商品とは、消費者金融や銀行の無担保ローンやクレジットカード会社のキャッシング機能などです。
コンビニATMで借入するなら、利用できる無担保ローンやクレジットカードのキャッシング機能などの利用方法を確認しましょう。
コンビニATMでお金を借りる方法は3つ
セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンといったコンビニに設置されているATMで原則24時間借入できるのは、下記3つのいずれかの方法です。
借入方法 | 利用できる状況 |
---|---|
クレジットカード会社のキャッシング | キャッシング枠が付帯するクレジットカードを持っている |
消費者金融や銀行の無担保ローン | 消費者金融または銀行と無担保ローンの契約したうえで借入・返済に使うカードを持っている |
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付け | ゆうちょ銀行の担保定額・定期貯金で預入している |
クレジットカード会社のキャッシングや消費者金融や銀行の無担保ローンは、審査に通ることで貸付を受けられる方法です。そのため、事前に申込手続きが必要となります。
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付は、担保定額・定期貯金を担保に貸付をうける方法です。該当する預金があれば、利用できます。
クレジットカード会社のキャッシング
クレジットカード会社のキャッシングとは、コンビニに設置されているATMなどから現金を借入できる機能のことです。
クレジットカードには、商品やサービスを購入時に使える「ショッピング枠」と、現金の借入に使える「キャッシング枠」という目的の異なる2つの利用枠があります。
もし手持ちのカードにキャッシング枠が付帯していれば、すぐにセブンイレブン・ファミリーマート・ローソンにあるATMから、利用枠の範囲内で原則24時間借入できます。付帯の状況がわからない場合は、カード会社のマイページやアプリ、または問い合わせて確認しましょう。
現時点でキャッシング枠が付帯されていなくても、カード会社の公式サイトからキャッシング枠を申し込んで審査に通れば、コンビニATMで借入可能です。商品によっては申込当日中に審査が完了します。
なお、クレジットカードの発行には2週間以上かかることもあるため、借入したい時点でカードを持っていなければ、最短即日で発行・借入可能なクレジットカードの利用も検討してみてください。
クレジットカード会社のキャッシングを利用して借りる流れ
セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンに設置されているATMであれば、基本的にクレジットカードを使って借入できます。
【利用するときの手順】
- カードをATMに挿入する
- ATMの取引画面に表示される「お引き出し」または「お借り入れ」を選択する
- 暗証番号や取引金額を入力する
- カードおよび利用明細書を受け取る
- 現金を受け取る
※利用する金融機関によって表示される画面や案内の順番が異なる場合があります。
クレジットカード会社のキャッシングで借入できるのは、基本的に一万円単位です。千円単位の取引はできません。たとえば、1万5千円が必要な場合は、2万円分の借入となります。
この場合、必要な金額以上に借入することになるので、返済に困らないように借りたお金は使いすぎないようにしましょう。
消費者金融や銀行が提供する無担保ローン
土日祝日に営業している銀行や消費者金融の無担保ローンを利用すれば、セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンにあるコンビニATMから原則24時間借入できます。無担保ローンは、担保や保証人なしで、利用限度額の範囲内で借入できるローン商品です。
契約がない場合も、インターネットなどから申し込みの手続きを行なえます。銀行だと契約までに数日かかりますが、最短即日融資に対応する消費者金融であれば、申し込みから最短30分前後での契約も可能です。
契約済みとなれば、スマホアプリを使ってコンビニATMから借入できるスマホATMという機能もしくは専用のカードを使って、設定された利用限度額の範囲内で借入できます。
借入方法 | 利用できるコンビニATM |
---|---|
専用のカード |
セブン銀行ATM(セブンイレブンなどに設置) ローソン銀行ATM(ローソンに設置) イーネットATM(ファミリーマートなどに設置) |
スマホATM(※1) |
セブン銀行ATM ローソン銀行ATM(※2) |
※1 消費者金融によって、セブン銀行ATMでの取引のみとなる場合があります。
※2 ローソン銀行ATMは、一部スマホATMに対応していない場合があります。
専用のカードの場合、セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンのいずれのATMからも借入できますが、カードを受け取るのに店舗への来店または郵送での手続きが必要です。来店できる店舗が近くにない場合、受け取りに時間がかかることが想定されます。
一方、スマホATMの場合、利用できるコンビニが限られますが、カードの発行手続きが発生しません。
消費者金融や銀行の無担保ローンを利用して借りる流れ
コンビニATMからの借入に対応している無担保ローンを利用する流れは以下の通りです。
【専用のカードで利用する手順】
- カードをATMに挿入する
- ATMの取引画面に表示される「出金」または「お借入」を選択する
- 暗証番号および取引金額(希望する借入額)を入力する
- カードおよび利用明細書を受け取る
- 現金を受け取る
※利用する金融機関によって表示される画面や案内の順番が異なる場合があります。
専用のカードで借入する場合、事前に設定した暗証番号が必要となります。番号がわからない場合は、利用する無担保ローンの問い合わせ窓口へ相談してください。
【スマホATMで利用する手順】
- スマホアプリを起動する
- スマホアプリで「スマホATM取引」を選択する
- ATMの画面で「スマートフォンでの取引」「スマホ取引」を選択する
- QRコードがATMの画面に表示される
- スマホアプリで「お借入」を選択する
- スマホアプリでATMの画面に表示されているQRコードを読み取る
- アプリにて「企業番号」「ワンタイム暗証番号」が表示される
- ATMの取引画面から7で表示された番号をそれぞれ入力する
- ATMの取引画面で取引金額(希望する借入額)を入力する
- 現金を受け取る
スマホATMで借入する場合は、アプリとATMの操作画面を交互に操作して手続きを進めていきます。途中で電源が切れないようにスマホの充電を確認しておきましょう。
なお、スマホATMを利用できるのは大手消費者金融など一部の消費者金融の無担保ローンだけです。スマホATMに対応する無担保ローンは以下の通りです。
大手消費者の無担保ローン | セブン銀行ATM | ローソン銀行ATM |
---|---|---|
アコム | 〇 | × |
アイフル | 〇 | 〇 |
プロミス | 〇 | × |
SMBCモビット | 〇 | 〇 |
レイク | 〇 | × |
※それぞれのリンクをクリックすると各社の詳細を解説したページに移動できます。
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付け
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付けは、ゆうちょ銀行の総合口座で管理している担保定額・定期貯金を担保とした貸付です。本人名義の担保定額・定期貯金があれば、その預入金額の90%を上限に貸付を受けられます。
ゆうちょ銀行のキャッシュカードを使って通常貯金の残高を超えて払い戻す(引き出す)と、その不足分が自動的に貸し付けられる仕組みです。
具体的には、通常貯金の残高が5万円の場合、コンビニATMで10万円の払い戻しをすれば、不足分の5万円が貸付として通常貯金に入金されます。
利用できるコンビニはセブンイレブン・ファミリーマート・ローソンで、原則24時間借入できます。一部のファミリーマートにはゆうちょATMが設置されており、24時間利用できるほか、一部の時間帯を除いて手数料が無料になります。
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付けを利用して貸付を受ける流れ
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付けを利用して貸付を受ける流れは、以下の通りです。
【ゆうちょ銀行のキャッシュカードを使って利用する手順】
- ゆうちょ銀行のキャッシュカードをATMに挿入する
- ATMの取引画面に表示された「引き出し」を選択する
- 取引金額(※)を入力する
- 暗証番号を入力する
- キャッシュカードおよび利用明細を受け取る
- 現金を受け取る
※ 貯金がある場合、取引金額から貯金額を差し引いた額が実際の貸付額となります。
貯金担保自動貸付けを利用する際の手続きは、キャッシュカードを使って通常貯金から払い戻しをする手続きと同様です。
なお、コンビニATMでは通帳が使えません。一部のファミリーマートに設置されているゆうちょ銀行ATMも同様です。そのため、手元に通帳しかない場合には、郵便局にあるATMを利用する必要があります。
コンビニATMで借入するときの注意点
コンビニATMで借入する場合の注意点は以下の通りです。
【借入するときの注意点】
- メンテナンスなどによって利用できない時間帯がある
- 借入・返済時には手数料が発生する場合がある
- 一回の取引で借入・返済できる金額に上限が設けられている
ここからは、コンビニATMで借入するときの注意点を解説していきます。
それぞれの注意点を把握しておけば、急に利用できないことがわかったり想定外の料金が発生したりするのを防げます。スムーズな借入が可能です。
メンテナンスなどによって利用できない時間帯がある
原則コンビニATMは24時間利用可能ですが、メンテナンスが行なわれている時間帯は、借入を含めたすべての手続きを行なえません。
実際にセブンイレブン・ファミリーマート・ローソンに設置されているATMは、以下の時間帯に定期のメンテナンスを実施しており、各種サービスの利用が停止されています。
ATMの種類 | 定期のメンテナンス時間 |
---|---|
セブン銀行ATM(セブンイレブンなどに設置) | ―(定期のメンテナンスなし) |
ローソン銀行ATM(ローソンなどに設置) |
毎日3時~4時のうち15分程度 毎月第2土曜日21時~翌7時 |
イーネットATM(ファミリーマートなどに設置) | 毎週日曜日0時~翌7時 |
ゆうちょATM(一部のローソンに設置) |
23時55分~翌0時5分 第3月曜日の0時~7時 |
セブン銀行ATMは定期のメンテナンスを行なっておらず、原則24時間利用できます。
ローソン銀行ATMやイーネットATMは、特定の曜日の深夜から早朝にかけて利用できない時間帯があります。利用時間と重なる場合は、朝の7時以降の利用、または他のコンビニATMの利用を検討してみてください。
なお、金融機関のメンテナンスによって夜間や早朝の時間帯に借入できない場合もあります。金融機関のメンテナンス時間は、公式サイトから確認可能です。
借入・返済時には手数料が発生する場合がある
コンビニATMで借入・返済する際には、1回の取引ごとに以下の手数料がかかります。
取引する金額 | 手数料 |
---|---|
1万円以下 | 110円(税込) |
1万円超 | 220円(税込) |
参照元:e-Gov「利息制限法施行令」
※金融機関によっては手数料の金額が異なる場合があります。
取引する金額が1万円以下の場合は110円(税込)、1万円を超える場合は220円(税込)の手数料が発生します。
手数料は取引の回数に応じて手数料も高くなるので、必要な金額が決まっているならできるだけまとめて手続きしましょう。
なお、取引時に発生する手数料は借入額として清算されるため、借入する金額から差し引かれることはありません。たとえば、20,000円を引き出す場合は220円(税込)の手数料が発生しますが、手数料分は借入額に加算され、20,220円を借入した扱いになる仕組みです。
1日あたりで出金できる金額に上限が設けられている
コンビニATMでは、一日あたりに出金できる限度額が設定されています。出金限度額を超えて借入する場合は、日付が変わってから改めて取引を行なう必要があります。
ATMの種類 | 出金限度額 |
---|---|
セブン銀行ATM(セブンイレブンなどに設置) | 50万円(1回あたりの上限は10万円) |
ローソン銀行ATM(ローソンなどに設置) | 50万円(1回あたりの上限は20万円) |
イーネットATM(ファミリーマートなどに設置) | 各金融機関によって異なる(1回あたりの上限は20万円) |
ゆうちょATM(一部のローソンに設置) | 50万円(1回あたりの上限は20万円) |
ATMの出金限度額は、一般的に50万円に設定されています。50万円以上の出金を行なうなら、2日に分けて出金する必要があります。
なお、各コンビニATMでは、1回の取引で出金できる限度額も定められています。1回あたりの出金限度額を超える場合は、複数回に分けて取引する必要があります。
たとえば、セブン銀行ATMを利用して20万円を引き出す場合は、2回に分けて手続きする必要があり、2回分の手数料が発生します。20万円を一回で引き出したい場合、近くにあるローソンやファミリーマートのATMを利用することも可能です。
コンビニATMで借入するときのQ&A
【コンビニATMで借入するときのQ&A】
- 一日だけ借入できる?
- カードがなくてもから借入できる?
- 審査なしで借入できる?
- コンビニのマルチメディア端末からは借入できないの?
- セブン・ファミリーマート・ローソン以外のコンビニは利用できないの?
1日だけ借入できる?
1日だけ借入することは可能です。借入や返済のタイミングは利用者が自由に選べます。
また、1日だけの借入であれば、利息は発生しません。利息は日割りで発生しますが、一般的には借入日の翌日から発生するためです。
なお、借入日の翌日に返済する場合は、翌日が借入1日目となるため、1日分の利息が発生します。利息は「借入額×金利(年)÷365日×利用日数」で算出されるため、実際に借入した金額と利息を踏まえた金額を返済するようにしてください。
カードがなくても借入できる?
スマホATMでの借入に対応している無担保ローンなら、カードなしでコンビニATMから借入できます。
しかし、スマホATMに対応していない場合は、カードなしで借入できません。
また、運転免許証や保険証といった身分を証明するためのカードや、通帳などだけでコンビニATMから借入する方法はありません。
審査なしで借入できる?
原則として、審査なしでコンビニATMから借入する方法はありません。借入方法のうち、クレジットカード会社のキャッシングや無担保ローンは、契約に審査が必要なためです。
例外として、ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付であれば、担保をもとにするため、申込者本人への審査なしで貸付を受けられます。とはいえ、貯金担保自動貸付けは担保定額・定期貯金があるのみ利用できる方法です。
現時点で借入できる契約や貯金のような担保がない場合は、審査なしでコンビニATMで借入することは難しいと考えておきましょう。
コンビニのマルチメディア端末からは借入できないの?
各コンビニの店舗に設置されている、商品やチケットの予約や購入、各種支払いなどが行なえる各メディア端末から借入することはできません。
セブン銀行はマルチコピー機、ローソンはLoppi、ファミリーマートの場合はFamiポートがマルチメディア端末として設置されていますが、いずれも借入には対応していないからです。
なお、以前はローソンのLoppiおよびファミリーマートのFamiポートが無担保ローンやキャッシングの返済に対応していました。しかし2022年9月時点で、いずれのマルチメディア端末でも返済を行なえるサービスが終了しています。
セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン以外に設置されているコンビは利用できないの?
セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン以外のコンビニに設置されているATMであっても、基本的に借入可能です。コンビニの種類と設置されているATMは以下の通りです。
各コンビニ | ATMの種類 |
---|---|
ミニストップ | イオン銀行ATM |
デイリーヤマザキ | ゆうちょ銀行ATM |
イーネットATM | |
ポプラ | イーネットATM |
コンビニによって設置されているATMの種類が異なり、一般的にはイーネットATMまたは銀行のATMが設置されます。イーネットATMであれば、基本的にカードを使って利用できます。
ただし、イーネットATMが設置されていても、コンビニの店舗によって利用できるサービスが異なる場合があります。たとえば、クレジットカード会社のキャッシングは利用できる一方で無担保ローンは利用できないということもあります。
そのため、セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン以外のコンビニを利用するなら、そのコンビニが対応する借入方法を確認しておきましょう。