サジェストキーワードの調べ方と活用方法

公開 2026.06.25 更新 2026.07.14 読了 8分

サジェストキーワードの調べ方と活用方法サジェストキーワードの調べ方から、検索ボリュームの分析、記事制作への活用、記事に書けているかの確認までを、SEO担当者が実務で使える順に解説します。

サジェストキーワードとは

サジェストキーワードは、検索窓にキーワードを入力したとき、よく入力されているクエリをもとに検索エンジンが自動で提案する候補です。Googleではこの機能を予測入力(オートコンプリート)と呼び、表示される候補は、これまでにGoogleで実際に行われた検索を反映しています。候補に並ぶ語を見ると、ユーザーがそのテーマでどのような語句を検索しているかを把握する手がかりになります。

サジェストキーワードが表示される仕組み

予測入力の候補がどのように決まるかを、Googleの公式情報をもとに解説します。仕組みを理解しておくと、サジェストキーワードをキーワード選定の根拠として扱いやすくなります。

予測入力候補は実際の検索を反映する

予測入力の候補は、Googleでこれまでに実際に行われた検索を反映したものです。候補を決める要素には、入力した語句と一致するクエリに加えて、クエリの言語、検索された場所、注目を集めている関心事、ユーザーの過去の検索があります。そのため、同じキーワードでも、地域や時期によって表示される候補が変わることがあります。

ログイン時はパーソナライズされた候補も表示される

Googleにログインした状態では、上記の要因に加えて、ユーザー自身の過去の検索履歴やGoogleでのアクティビティに基づく候補も表示されます。そのため、自分の画面で見えるサジェストキーワードが、すべてのユーザーに共通で表示されるとは限りません。キーワードを調べるときは、この点を踏まえて候補を読み解く必要があります。

Googleトレンドとの違い

予測入力は、検索キーワードの入力を速くするための機能で、特定のテーマで最もよく使われるクエリをそのまま並べる仕組みではありません。検索の人気がどう推移したかを調べる用途には、別のツールであるGoogleトレンドを使います。サジェストキーワードとGoogleトレンドは目的が異なるため、調べたい内容に応じて使い分けます。

サジェストキーワードと関連キーワードや共起語の違い

サジェストキーワードは、関連キーワードや共起語と混同されやすい語です。表示される場所と、語が生成される元の違いから解説します。3つの語の違いは、次のとおりです。

用語 表示される場所 元になるもの
サジェストキーワード 検索窓への入力途中(予測入力) ユーザーが実際に入力したクエリ
関連キーワード 検索結果ページの下部など 検索したキーワードと関連性の高い語
共起語 検索窓には表示されない 同じ文章の中で一緒に使われやすい語

関連キーワードとの違い

関連キーワードは、検索結果ページの下部などに表示される、検索したキーワードと関連性の高い語です。入力の途中で先読み表示されるサジェストキーワードとは、表示される場所と参照するデータが異なります。どちらもユーザーの検索ニーズを知る手がかりになりますが、サジェストは入力時点の候補、関連キーワードは検索後に示される候補という違いを押さえます。

共起語との違い

共起語は、特定のキーワードと同じ文章の中で一緒に使われやすい語で、検索窓に表示される候補そのものではありません。サジェストキーワードがユーザーの検索を反映した候補であるのに対し、共起語は文章中での語の組み合わせを示します。記事では、サジェストキーワードでテーマを決め、共起語で本文の語彙を補うという使い分けができます。

サジェストキーワードの調べ方

サジェストキーワードの調べ方には、ツールを使う方法と手動で確認する方法があります。網羅性と効率を踏まえ、推奨する順に説明します。

一括取得ツールで効率的に調べる

手動ですべての候補を集めると手間がかかるため、まずは一括取得ツールを使う方法がおすすめです。代表的なツールにラッコキーワードがあり、対象のキーワードを入力すると、サジェストキーワードをまとめて抽出し、一覧でコピーできます。取得したキーワードは、次の検索ボリュームの分析や記事制作にそのまま使えます。

検索窓から手動で確認する

ツールを使わずに、検索窓へキーワードを入力して候補を確認する方法もあります。よく検索されている候補を、その場で素早く調べたいときに向いた方法です。キーワードの後ろに文字を加えると候補が変わるため、五十音やアルファベット順に確認すると範囲を広げられます。ただし、件数が増えるほど確認の手間がかかります。

Googleサジェストキーワードを取得する

Googleの予測入力候補だけを対象に調べる場合は、検索窓のサジェストか、Googleのサジェストに対応した取得ツールが便利です。Googleサジェストキーワードを取得すると、Google検索でユーザーが入力している語句を中心に候補を集められます。媒体をGoogleに絞ると、検索エンジン経由の流入を狙うキーワード選定の材料になります。

サジェストキーワードの検索ボリュームと競合性を分析する

抽出したサジェストキーワードは、検索ボリュームと競合性を分析して、記事で狙う優先度を判断します。

検索ボリュームはGoogleキーワードプランナーで確認する

抽出した候補が実際にどれくらい検索されているかを調べるツールが、Google広告のキーワードプランナーです。キーワードプランナーでは月間の検索ボリュームの目安がわかり、広告を出稿していない、または出稿額が少ない状態では、検索回数は一定の範囲で表示されます。検索ボリュームの大きいキーワードと小さいキーワードを分けると、記事で優先して狙う語を選びやすくなります。

SEO難易度と競合性を確認する

取得ツールには、SEO難易度や競合性といった指標が表示されることがあります。SEO難易度と競合性は別の指標のため、混同しないように扱います。2つの指標の違いは、次のとおりです。

指標 何を示すか 由来・読み取れること
競合性 Google広告(リスティング広告)の出稿競争の激しさ 広告主の多さを示し、コンバージョンに近い語かどうかの目安になる
SEO難易度 自然検索で上位表示する難しさ 各取得ツールが提供する指標で、自然検索での狙いやすさの目安になる

競合性は、Google広告(リスティング広告)に出稿する広告主の多さ、つまり広告枠の競争の激しさを示す指標で、コンバージョンに近い語かどうかの目安として読めます。一方のSEO難易度は、自然検索で上位表示する難しさを示す指標で、目的が異なります。

サジェストキーワードのSEOと記事制作への活用方法

調べたサジェストキーワードは、ユーザーの検索意図の把握から記事構成の設計まで、記事制作の各段階で使えます。

ユーザーの検索ニーズと検索意図を把握する

サジェストキーワードの候補は実際の検索を反映するため、ユーザーがそのテーマで何を知りたいかを把握する材料になります。候補に含まれる語から読み取れるのは、検索ニーズや検索意図、そして自サイトの記事で答えるべき論点です。検索意図に合った論点を押さえると、ユーザーの疑問に沿ったコンテンツを設計できます。

生成AIを用いた検索でも検索意図の把握は活きる

検索意図を把握して記事制作に活かす考え方は、生成AIを用いた検索でも変わりません。サジェストキーワードはユーザーの実際の検索を反映するため、AIが介在する検索でも、ユーザーが何を求めているかを知る手がかりになります。ただし検索の仕様は変化するため、最新の公式情報を確認したうえで運用します。

トピッククラスターで構造化して網羅する

集めたサジェストキーワードは、関連する候補ごとにグループへ分けると、テーマを構造的に整理できます。グループを軸にしたトピッククラスターづくりがおすすめです。論点を網羅しやすくなり、記事内での重複を避けながら、1つの記事で扱う範囲と別記事に分ける範囲も判断できます。

サジェストから記事構成と見出しを設計する手順

サジェストキーワードを記事構成に落とし込む手順は、次のとおりです。

  1. ツールでサジェストキーワードを抽出する
  2. 関連する候補をグループにまとめる
  3. グループごとに検索意図を確認する
  4. 検索意図に沿って見出しを設計する

この手順で進めると、サジェストキーワードと記事の見出しが対応し、検索ニーズに沿った構成を作れます。

サジェストキーワードの注意点

サジェストキーワードを使うときに、押さえておく注意点があります。

サジェストキーワードはユーザーニーズの全てではない

サジェストキーワードは実際の検索を反映した候補ですが、ユーザーのニーズすべてを表すわけではありません。検索回数が少ない語や、新しいテーマの語は候補に表れにくいことがあります。候補だけに頼らず、想定読者の課題や関連キーワードもあわせて確認し、検索ニーズを補います。

クヌギのツールでサジェストキーワードを確認する

サジェストキーワードを記事に反映できているかは、クヌギが提供するChrome拡張機能で確認できます。

kunugi GSC Controllerで実際に検索されているキーワードを確認する

kunugi GSC Controllerは、Google Search Consoleの検索パフォーマンス画面を、サイドパネルから操作できるChrome拡張機能です。プロパティや期間、検索タイプ、クエリのフィルタをサイドパネルで設定し、設定を反映した検索パフォーマンス画面を開けます。クエリのフィルタにサジェストキーワードを指定すると、その語が実際に検索された語句として、表示回数やクリックを伴って表示されているかを確認できます。

kunugi SEO Checkerで狙ったサジェストキーワードを記事に書けているか確認する

kunugi SEO Checkerは、閲覧中のページのSEO基本情報をサイドパネルに集約表示するChrome拡張機能です。キーワードタブでは、メインコンテンツのキーワード出現回数と出現頻度を確認できます。辞書登録機能で狙っているサジェストキーワードを最大100語まで登録すると、その語が記事内にどれだけ書けているかを出現回数で確認できます。

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