キーワード選定は、記事制作の出発点です。検索ボリュームの大きさだけで選ぶと、競合に勝てなかったり、検索意図を外したりしやすくなります。キーワード選定の意味、よくある失敗、手順、ツールでの調べ方を順に見ていきます。
キーワード選定とは何か
キーワード選定とは、ユーザーが検索に使うであろう言葉を予測し、自社のサイトで対策するキーワードを選ぶ作業です。
キーワード選定の意味
検索する人がどんな言葉で調べるかを考え、その中から自社が記事にすべき言葉を選びます。やみくもに言葉を詰め込む作業ではありません。Googleは検索のキーワードメタタグを利用せず、同じ言葉を不自然に繰り返すキーワードの乱用は、スパムに関するポリシーに違反することにもなるとしています。
なぜ検索意図が起点になるのか
同じキーワードでも、検索する人の目的(検索意図)はさまざまです。検索意図に応える内容でなければ、上位に表示されても読まれません。だからキーワード選定は、検索意図を捉えることから始めます。
検索ボリュームだけで選ぶと外す
キーワード選定でつまずきやすいのが、検索ボリュームの大きいキーワードばかりを選ぶことです。順を追うと、なぜ外すのかが分かります。検索ボリュームが大きいキーワードは、多くのサイトが狙うため競合が強くなります。競合が強いと、後から参入したサイトは上位を取りにくくなります。また、ボリュームの数字だけを見て選ぶと、検索意図を確かめないまま記事を作ってしまい、検索する人の目的とズレた内容になりがちです。
大きいキーワードは競合が強く上位を取りにくい
検索ボリュームの大きさと、自社が上位を取れるかは別の話です。大きいキーワードほど競合が強く、勝つのが難しくなります。
ツールの数値だけで決めると勝てるキーワードを外す
ツールの検索ボリュームだけで決めると、自社が本当に取るべき、勝てて成果に近いキーワードを見落とします。キーワード選定は言葉の詰め込みではなく、ユーザーの言葉と意図を捉えることです。
検索意図の取り違えとツールの死角
検索ボリュームを見ていても、別の落とし穴があります。検索意図の取り違えと、ツールに出ないキーワードです。
同じキーワードでも検索意図は複数ある
一つのキーワードでも、知りたい、買いたい、特定のサイトに行きたい、と目的が分かれます。上位の検索結果を見ずに決めると、意図を取り違えます。実際に検索して、上位にどんな内容が並ぶかを確かめると、意図を捉えやすくなります。
指名・新規・ニッチなキーワードはツールに出ない
自社名やサービス名などの指名キーワード、新しく生まれた言葉、ニッチなキーワードは、ツールに検索ボリュームが出ないことがあります。数字がゼロでも、実際には需要がある場合があります。
キーワード選定の手順
キーワード選定は、おおむね次の手順で進めます。
関連キーワードを洗い出す
軸になるキーワードから、関連する言葉やよく一緒に検索される言葉を洗い出します。
検索意図でグルーピングする
洗い出したキーワードを、検索意図ごとにまとめます。同じ意図のキーワードは、一つの記事でまとめて応えられることが多いためです。
検索ボリュームと勝てるかで精査し優先順位をつける
検索ボリュームで需要の大きさを見つつ、競合の強さや自社の強みから「勝てるか」を見て、優先順位をつけます。検索ボリュームは判断材料の一つで、それだけで決めません。
ツールで調査する
キーワードの調査には、自社サイトの実データを見るツールが役立ちます。
kunugi GSC Controllerで自社が当たっている検索クエリを見る
kunugi GSC Controller(Chrome拡張機能)を使うと、Search Consoleの検索パフォーマンスを効率よく確認できます。自社サイトが実際に表示・クリックされている検索クエリを見れば、すでに当たっているキーワードや、もう一歩で上がりそうなキーワードを見つけられます。表示はされているのにクリックが少ないキーワードは、タイトルや内容を見直すことで伸ばせる候補です。
kunugi SERP Cacheで狙うキーワードの競合を観測する
kunugi SERP Cache(Chrome拡張機能)を使うと、狙うキーワードの検索結果上位を保存して比較できます。上位にどんなサイトが並ぶかを観測すると、競合の強さや検索意図を見極めやすくなります。上位が大手や公式サイトばかりなら、別の切り口や、より具体的なキーワードを狙うほうが勝ち目があります。
kunugi GSC Controller
kunugi SERP Cache
検索意図に合うキーワード・表記を選んで成果が出た例
キーワード選定で大切なのは、検索ボリュームの大小ではなく、ユーザーの検索意図を捉え、自社が応えられて勝てるキーワードを選ぶことです。
地域を表す言葉の表記が、検索する人の意図と合っていなかったため、意図に合う表記へ見直すなど、キーワードの捉え方を正す施策を重ねたところ、ほぼ全地域のキーワードで上位に表示されるようになった事例があります。表記の見直しだけで達成したわけではなく、複数の施策の積み重ねによる成果です。
キーワード選定は、検索ボリュームという一つの数字ではなく、検索意図と「勝てるか」を合わせて見ることが、成果につながる土台になります。
← 記事一覧へ戻る