PR 更新日 : 2023.10.06

カードローンの審査の内容は?審査難易度や通過するためのポイント

カードローン会社と契約するには、審査に通る必要があります。そして、今までカードローンを利用したことがない人は、「審査基準はどうなっているのか?」「審査では何が確認されるのか?」といった不安を感じるでしょう。

消費者金融系カードローンと銀行系カードローンでは、審査で確認される項目は共通していますが、それぞれ審査基準が異なります。そのため、カードローンの利用を検討している人は、審査項目と審査基準の違いを申込前に確認しておきましょう。

当記事では、カードローン審査を受けたことがない人でも理解できるように、「カードローンの審査基準と審査に落ちる原因」というテーマで解説していきます。

カードローンの審査基準と審査難易度

はじめてカードローンに申し込む人が気になる点は、カードローンの審査基準だと思います。ただ、各カードローン会社は自社の審査基準を公表しておりません。

しかし、ローン会社が公表している借入限度額を基に、各カードローンの審査難易度を予想することはできます。
各カードローン会社は年収の3分の1未満までしか融資を行わない総量規制を順守しています。そのため、申込者が借入を行う場合には、各カードローン会社の最低借入限度額の3倍以上の年収が必要になります。

このことを踏まえ、弊社メディアでは独自に一般的なカードローンの審査難易度を調査しました。一般的なカードローンの審査通過に必要な予想月収は以下の通りです。

カードローン名 審査通過に必要な最低月収 借入限度額 属性
アイフル 1.5万円 1~800万円 大手消費者金融
SMBCモビット 1.5万円 1~800万円 大手消費者金融
プロミス 1.5万円 1~500万円 大手消費者金融
レイクALSA 1.5万円 1~500万円 大手消費者金融
みずほ銀行カードローン 2.5万円 10~800万円 銀行カードローン
三井住友銀行カードローン 2.5万円 10~800万円 銀行カードローン
三菱UFJ銀行カードローン 2.5万円 10~500万円 銀行カードローン
横浜銀行カードローン 2.5万円 10~1000万円 銀行カードローン

最低借入限度額を1万円からに設定しているカードローンであれば、理論上は月収2,500円でも審査に通過することが可能です。
しかし、口コミや評判を調査したところ、カードローンの借入限度額は一番少額な金額でも3~5万円に設定されることが多いです。そのため、最低月収が1万円以上ない方は、審査に落ちる可能性が高くなるので注意しましょう。

※銀行の融資には、貸金業法ではなく銀行法が適用されるので、厳密には銀行カードローンは総量規制の対象にはなりません。しかし、2000年の以降の自己破産者増加に伴い、2018年以降、各銀行は融資額を年収の3分の1以下に抑える自主規制を行っています。
参考元:「3メガ銀、カードローンに自主上限 過剰融資批判受け」

審査の重要項目でお借入WEB診断をしてみる

当サイトには、年齢、年収、他社借入額、現在の返済状況、勤務形態というカードローン審査に重要な項目から適切な借入先を診断できるお借入WEB診断があります。

厳しい基準で作成されているので、カードローンの審査に絶対に通過しない人がお借入れWEB診断を受けても、カードローンが結果に出ることはありません。

また、お借入WEB診断は借入の可能性を提示するだけであり、審査通過を約束するものではありません。もし診断結果でカードローンが出ても、カードローン各社の基準に満たなければ審査には通りませんので注意してください。

カードローン審査では貸付条件を満たしていることが必要

カードローンを利用する際には審査を受ける前に、貸付条件(申込条件)を満たしているかを確認が必要です。貸付条件を満たしていない人は、返済能力がないことから貸倒れのリスクが高いと判断され、カードローン審査に通らないからです。

例えば、三大メガバンク(三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行)と、大手消費者金融(アコム・SMBCモビット・プロミス・アイフル)のカードローンの貸付条件を一覧にすると下記のようになります。

カードローン 貸付条件
三菱UFJ銀行カードローン
(商品名:バンクイック)
・契約時の年齢が満20歳以上65歳未満の方
・原則安定した収入がある方
・保証会社(アコム株式会社)の保証を受けられる方
三井住友銀行カードローン ・契約時の年齢が満20歳以上69歳以下の方
・原則安定した収入のある方
・保証会社(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)の保証を受けられる方
みずほ銀行カードローン ・契約時の年齢が満20歳以上66歳未満の方
・安定かつ継続した収入の見込める方
・保証会社(株式会社オリエントコーポレーション)の保証を受けられる方
アコム ・契約時の年齢が満20歳以上69歳以下の方
・安定した収入と返済能力を有する方
SMBCモビット ・契約時の年齢が満20歳以上74歳以下の方
・安定した収入のある方(年金収入のみの方は申込不可)
プロミス ・契約時の年齢が満20歳以上69歳以下の方
・安定した収入のある方
アイフル ・契約時の年齢が満20歳以上69歳以下の方
・定期的な収入と返済能力を有する方

カードローンの貸付条件では、「契約時の年齢が満20歳以上で安定した収入がある人」という点が共通しています。安定した収入に明確な基準はありませんが、「毎月1回以上の収入を2か月連続で得ている」が目安です。

安定した収入があれば、アルバイトやパート、派遣・契約社員でもカードローン審査に通る可能性があります。
一方で、日雇いの派遣社員や無職といった安定した収入がない人は、申込資格を満たしていないため、カードローン審査に通ることはありません。

カードローン審査の仕組み

カードローン会社ごとに審査基準は異なりますが、審査で確認される項目や仕組みに大きな違いはありません。

例えば、、銀行や消費者金融のカードローン審査は、「申し込み→仮審査→本審査→融資」という流れで行なわれており、申し込みから融資までの流れは同じです。

仮審査では属性スコアリングシステムで項目を点数化している

カードローンの仮審査では、個人情報や勤務先情報といった項目をコンピューターが自動的に点数化しています(属性スコアリングシステムと言います)。

属性スコアリングシステムで点数化される項目は、下記の通りです。

個人情報 ・氏名
・年齢
・性別
・生年月日
・電話番号
・固定電話の有無
・メールアドレス
勤務先情報 ・勤務先名
・勤務先住所
・勤務先電話番号
・従業員数
・勤続年数
・雇用形態
・年収
住居・家族形態 ・自宅住所
・持ち家/賃貸
・子どもの有無
・ローンの返済額
その他 ・保険証の種類
・他社借入の残高と件数
・希望する利用限度額

カードローンに申し込む場合、個人情報や勤務先情報などの項目を入力します。入力したすべての項目がコンピューターによって点数化され、合計点数がカードローン会社の審査基準に達していた人が、仮審査を通過できます。

仮審査で点数が高くなる属性情報は推測できる

カードローンの仮審査では、個人情報や勤務先情報といった項目が属性スコアリングシステムによって点数化されています。明確な基準は公表されていませんが、カードローン審査で高い点数を付けられやすい属性情報を推測することは可能です。

カードローン審査で行なわれる属性スコアリングシステムでは、下記のような基準で点数を算出していることが推測されます。

項目 点数が高い 点数が低い
年齢 30代~50代 20代・60代
性別 点数に差はない
電話の種類 固定電話 携帯電話
勤務先の規模 大企業 中小企業
勤続年数 長い 短い
雇用形態 正社員・公務員 非正規社員
年収 安定・高い 不安定・低い
居住形態 持ち家 社宅・賃貸
保険証 組合・社会保険 国民健康保険
他社借入 なし あり

※実際のカードローン審査で算出される点数と異なる場合があります。目安程度にお考えください。

たとえば、「年齢が30代~50代」「持ち家に住んでいる」「勤め先が上場している大企業」などの属性に該当する人は、返済能力が高いことから貸倒れのリスクが低いと判断されるため、カードローン審査を有利に進められる可能性が高いです。

実際の基準は公表されていませんが、「年収が高い(安定している)」「雇用形態が正社員」といった高得点が期待できる項目が多い人ほど、審査担当者から返済能力を認められ、カードローン審査に通る可能性が高いと覚えておきましょう。

本審査では申込内容・個人情報・必要書類の確認が行われる

仮審査に通過した人は、カードローン会社の担当者が直接審査を行なう本審査に進むことができます。カードローンの本審査では、申込内容や個人情報が確認され、必要書類(本人確認書類・収入証明書類)の提出を求められます。

提出した必要書類に不備があった場合、審査担当者が申込内容を確認できず、カードローンの本審査に落ちる危険性があるので注意しましょう。

本人確認書類 ・運転免許証
・健康保険証
・パスポート
・特別永住者証明書
・外国人登録証明書
・在留カード
収入証明書類 ・給与明細書
・源泉徴収票
・所得証明書
・税額決定通知書
・確定申告書

※カードローン会社によって提出する必要書類が異なる場合がります。
※個人事業主・自営業者の方は、収入証明書類として確定申告書の提出を求められる場合があります。

カードローン審査では、運転免許証などの本人確認書類の提出が必須です。さらに、申込者が希望する利用限度額によっては、給与明細書や源泉徴収票などの収入証明書類の提出を求められます。

カードローン会社によって認められる必要書類の種類が異なるので、申込前に公式サイトから確認しておきましょう。

ちなみに、マイナンバー制度の開始に伴い、提出する必要書類に個人番号(マイナンバー)が記載されている場合がありますが、カードローン会社は申込者の個人番号を収集行為は違法となってしまいます。

そのため、提出する必要書類に個人番号が記載されている場合は、見えないように加工したうえでカードローン会社に提出しましょう。

消費者金融と銀行のカードローン審査の違い

消費者金融系カードローンと銀行系カードローンの審査における最大の違いは、「銀行法」に基づいて審査を行っているか、「貸金業法」に基づいて審査を行っているかという点です。

「貸金業法」とは貸金業者の規制等に関する法律で、消費者金融は、この貸金業法に準じた融資・審査を行っています。

一方、銀行系カードローンは銀行法という法律に則っているため、融資速度や審査が方法が消費者金融とは異なります。

銀行系カードローンの審査では融資額の自主規制が行われている

銀行系カードローンは2018年以降は自主規制という形で融資額を抑えています。

【銀行系カードローンの自主規制】

  • 融資額を年収の3分の1に制限
  • 即日融資の停止
  • 専業主婦の融資を停止
  • 収入証明書類の提出を要求する基準を50万円に引き下げ

銀行系カードローンでは、即日融資や専業主婦の融資を停止するとともに、融資額を年収の3分の1以下に制限する自主規制を行なっています。

実際、2018年8月に金融庁が行なった『銀行カードローンの実態調査結果』では、約9割の銀行が融資額の自主規制を行なっているという結果が発表されました。

そのため、銀行系カードローンでも、年収の3分の1以上の融資を受けられる可能性は低いと考えておきましょう。

カードローンの審査は甘い?

カードローン会社が公式サイトで公開しているIR情報(業績情報)には、審査通過率(成約率)が掲載されています。ここで注意したいのは、審査通過率が高いからといって、カードローン審査が甘いわけではありません。

カードローンの審査通過率は「契約者数÷申込者数」で計算されており、審査通過後にキャンセルした人は契約者に含まれていません。つまり、審査に通過したけど契約していない人の数は把握できないので、審査通過率から審査の甘さを判断することは不可能なのです。

【カードローン審査通過率の比較表】

カードローン 審査通過率(成約率)
SMBCモビット 非公開
プロミス 約40.0%
アイフル 約47.0%
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 非公開
三井住友銀行カードローン 非公開
みずほ銀行カードローン 非公開

消費者金融系カードローンの審査通過率は平均45.0%前後を推移しており、約半数の人が審査に通過している計算となります。(SMBCモビットは非公開なので除く)一方、銀行系カードローンはIR情報で審査通過率を公表しておらず、明確な数字が分かりません。

しかし、銀行系カードローンは、消費者金融系カードローンよりも審査通過率が低いと予想されます。実際にインターネット上の口コミサイト見ると、「銀行系カードローンの審査に落ちたけど消費者金融系カードローンの審査には通った」という評判が多く見られます

審査通過率はカードローン審査の甘さや厳しさを表すものではありませんが、カードローン会社を選択するひとつの目安として考えておきましょう。

カードローンの審査時間は銀行と消費者金融で異なる

カードローン審査にかかる時間は、銀行と消費者金融で異なります。まずは、銀行と消費者金融のカードローン審査にかかる時間を確認しましょう。

【カードローンの審査時間】

金融機関 平均的な審査時間(期間)
消費者金融系カードローン 最短30分~1時間程度
銀行系カードローン 最短翌営業日~1週間程度

審査時間は各カードローン会社によって異なりますが、消費者金融系カードローンは審査スピード・融資スピードに定評があり、「審査時間は最短30分」「融資までは最短1時間」と短い時間の会社が多いです。

一方、銀行系カードローンは審査結果の回答が最短でも翌営業日であり、申込者の条件によっては審査に1週間程度の時間を要する場合があります。2018年に行なわれたカードローン審査の厳格化に伴い、銀行系カードローンが即日融資を自主規制しているからです。

そのため、急ぎでカードローンを利用したい人は、銀行系カードローンではなく、消費者金融系カードローンに申し込みましょう。

なお、大手消費者金融(アコム・SMBCモビット・プロミス・アイフル)と、三大メガバンク(三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行)のカードローン審査時間を下記の表にまとめました。

カードローン 審査時間
アコム 最短30分
SMBCモビット 最短30分
(申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります)
プロミス 最短30分
アイフル 最短30分
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 最短翌営業日
三井住友銀行カードローン 最短翌営業日
みずほ銀行カードローン 最短2~3営業日

カードローンの審査時間は申込者の条件によっても異なるので、一概に「○時間」とは言えません。各カードローン会社が公表している審査時間は、あくまでも「最短」という条件なので注意しましょう。

なお、即日融資を希望する場合は、事前にカードローン会社に電話することをおすすめします。カードローン会社の担当者の判断にもよりますが、融資を急ぐ旨を電話で相談することで優先して審査を行なってくれる可能性があるからです。

カードローン審査に落ちる原因

下記の条件に1つでも当てはまってしまうとカードローンの審査に落ちる確率が高くなるので注意しましょう。

【カードローンで審査落ちになる原因】

  • 安定した収入がない
  • 金融事故を起こした経験がある
  • 他社借入件数(他社借入残高)が多い
  • 虚偽申告している

「安定した収入がない」「金融事故を起こした経験がある」などに該当する場合、返済能力が低いと判断され、銀行・消費者金融ともにカードローン審査に落ちる可能性が高いです。

そのため、これからカードローンに申し込む人は、自分がカードローン審査に落ちる原因に該当していないかを事前に確認しておきましょう。

安定した収入がない

「年収が〇万円以上で融資可能」という明確な基準は公表されていませんが、毎月1回以上の安定した収入がない人は、カードローン審査に落ちます。各カードローン会社の貸付条件には、必ず「安定した収入がある人」という条件が含まれているからです。

なお、給料形態は固定給・歩合給・時給制のいずれでも問題ありませんが、固定給を得ている人はカードローン審査で最も有利になる傾向があります。

毎月の給料を固定給で得ている人は収入の変動が少ないので、カードローン会社の審査担当者から、「収入が安定しているから貸倒れのリスクが低い」と見込まれます

また、カードローン会社によっては、年金を収入として認める場合があります。大手カードローン会社は年金を収入と認めないことが多いですが、地方銀行のカードローンであれば、年金を安定した収入として扱ってくれる可能性が高いです。

年金で安定した収入を得ている人は、地方銀行カードローンの利用を優先的に検討してみましょう。

なお、生活保護などの国や地方自治体から給付金を受給している人は、安定した収入があるとは認められず、カードローン審査に落ちます。

金融事故を起こした経験がある

金融事故を起こした経験がある人は、カードローン審査に通りません。各カードローン会社の審査担当者は、長期延滞や債務整理といった金融事故の経験がある人に対して、「貸倒れのリスクが高い」と判断します

金融事故の履歴は、個人信用情報機関という機関に信用情報として保管されています。信用情報とは、個人のローンやクレジットカードなどの利用履歴(金融履歴)のことであり、住宅ローンや携帯電話本体の分割払いなどの履歴も対象です。

また、信用情報は各金融機関(銀行・消費者金融・クレジットカード会社など)に共有されており、各カードローン会社の審査担当者は、申込者が過去に起こした金融事故をすべて把握できます。

そのため、長期延滞や債務整理を起こした経験がある人は、金融事故の履歴を隠して申し込みしてもカードローン審査に通りません。

ただし、金融事故の履歴には登録期間が決められており、期間が過ぎると個人信用情報機関から履歴が消えます。長期延滞や債務整理を起こした経験がある人は、カードローン審査を受ける前に、金融事故の履歴が個人信用情報機関から消えていないかを確認しましょう。

個人信用情報機関に記録される金融事故の種類と登録期間

個人信用情報機関に記録される金融事故情報には、どのような種類があるのでしょうか。金融事故情報の登録期間と併せて確認していきましょう。

【金融事故の種類と登録期間】

金融事故の種類 登録期間
長期延滞(2か月以上) 1年~5年
代位弁済 5年
債務整理 5年~10年
強制解約 5年
貸付自粛依頼(協会停止)※ 5年

※ 貸付自粛依頼(協会停止)は、本人の意思で取り消すことが可能です。

長期延滞や債務整理などの金融事故を起こした場合、個人信用情報機関に金融事故情報(異動情報)が記録されます。インターネット上では、個人信用情報機関に金融事故情報が記録されている人を「ブラック(または信用情報に傷がある)」と表現しています。

金融事故を起こしてブラックと呼ばれる人は、貸し倒れのリスクが高いと判断されるので、銀行・消費者金融にかかわらずカードローン審査には通りません。

なお、金融事故情報の登録期間は発生日からではなく、問題から解消された日付からです。たとえば、5月1日に長期延滞を起こし、8月1日に長期延滞の問題を解消した場合、金融事故の履歴が削除されるのは、最短で翌年の8月1日となります。

そのため、長期延滞や債務整理を起こした経験がある人は、問題が解消された日を思い返し、個人信用情報機関から金融事故の履歴が消えているかを考えましょう。

金融事故に心当たりがある人は信用情報の開示請求をする

金融事故に心当たりがある人は、個人信用情報機関に信用情報の開示請求することをおすすめします。個人信用情報機関に信用情報の開示請求を行なうことで、現在の信用情報の状態を確認できるからです。

【信用情報の開示請求方法と発行手数料】

個人信用情報機関 開示方法 発行手数料
シー・アイ・シー(CIC) ・PC
・スマホ(携帯電話)
・郵送
・窓口
1,000円(窓口:500円)
日本信用情報機構(JICC) ・スマホ
・郵送
・窓口
1,000円(窓口:500円)
全国銀行個人信用情報センター(KSC) ・郵送 1,000円

なお、個人信用情報機関には「シー・アイ・シー(CIC)」「日本信用情報機構(JICC)」「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」の3つが存在し、カードローン会社はいずれかの機関に必ず加盟しています。

カードローン会社によって加盟している個人信用情報機関は異なります。そのため、利用したいカードローン会社の公式サイトから加盟する機関を確認したうえで、信用情報の開示請求を行う必要があります。

短期間で複数社に申し込むと審査に落ちる可能性が上がる

短期間で複数社のカードローンに申し込みした場合、「申し込みブラック」と呼ばれる状態に陥り、カードローン審査に落ちる確率が高くになります。

カードローン会社の審査担当者は、申し込みブラック状態の人に対して、「相当お金に困っている(=貸倒れのリスクが高い)」と判断します

ただし、申し込みブラックは、「○件以上の申し込み」という明確な基準は公表されていません。申し込みブラックと判断する基準はカードローン会社の判断に委ねられるので、1社1社慎重に選んだうえで審査を受けましょう。

なお、急ぎの融資を希望していない場合は、個人信用情報機関から申込履歴が削除される6か月が経過してから、カードローン審査を受けましょう。個人信用情報機関から申込履歴が消えている場合、申し込みブラックだと判断されることはありません。

金融機関の利用履歴がなくても審査落ち

金融機関の利用経験がない人は「スーパーホワイト」と呼ばれ、カードローン審査で不利になる可能性が高いです。スーパーホワイトの人は、信用情報に金融機関の利用履歴がないため、カードローン会社の審査担当者が返済能力を見極めることが難しくなるからです。

たとえば、クレジットカードのキャッシング利用者は、信用情報に利用履歴(クレジットヒストリー)があります。カードローン会社の審査担当者は「キャッシングしても支払いができている」という情報を得られるので、返済能力を見極めることが可能です。

しかし、クレジットヒストリーがない人は、カードローン会社の審査担当者が信用情報を確認しても白紙の状態であり、返済能力があるのかを判断できません。

また、過去に金融事故を起こしてブラックになった人は、数年経過すると法廷免責でローンやクレジットカードの利用履歴が削除されます。

つまり、カードローン会社の審査担当者は、信用情報がスーパーホワイト状態になっている人に対し、「ブラックになって利用履歴が削除された人」なのか、「金融機関の利用履歴がない人」なのかを見分けることができません。

そのため、金融機関の利用履歴がないスーパーホワイトの状態だと、カードローン審査に落ちる可能性が高いです。とくに30歳以上の人は、「クレジットカードを持たないのには、何か理由があるのでは?」と怪しまれ、カードローン審査に落ちる危険性があります。

携帯電話本体の分割払いが遅れていても審査落ち

カードローン利用者でなくても、携帯電話本体の分割払いで遅延・延滞がある場合は、審査に落ちてしまいます。携帯本体の分割払いによる遅延や延滞は、事故情報として個人信用情報機関に記録されてしまうからです。

ただし、事故情報として個人信用情報機関に記録されてしまうのは、携帯電話の本体料金における遅延・延滞のみです。携帯電話の基本料金や通話料金はローンを組んでいないため、遅延や延滞をしても個人信用情報機関に事故情報は登録されません。

とはいえ、毎月の利用料金と携帯電話本体の代金を合わせて支払っている人が多いので、カードローンの利用を検討している人は、毎月の支払いに遅延や延滞が無いように注意しましょう。

奨学金の返済が遅れていても審査落ち

大学や専門学校を卒業した人のなかには、奨学金を利用して学校に通っていた人も多いです。奨学金の返済が遅れている場合、個人信用情報機関に事故情報が記録されるので、カードローン審査に悪影響を与えてしまいます。

奨学金の融資を行なっている日本学生支援機構(JSSO)は、返済開始6か月目以降に、3か月以上の遅延・延滞をした人に限り、個人信用情報機関に事故情報の登録を申請します。

つまり、奨学金の返済が3か月以上遅れている人は、信用情報に事故情報が記録されるため、カードローン会社の審査担当者から長期延滞者として審査に落とされてしまうのです。

そのため、奨学金を返済中の人は、完済するまで遅延・延滞のないように十分注意しつつ、遅れそうな場合も3か月以内には支払いを済ませましょう。

他社借入の件数や残高が多い

他社借入の件数や残高が多い人は、カードローン審査に落ちてしまいます。カードローン会社の審査担当者は、他社借入の件数や残高が多い人に対して、「借金癖があり、お金を貸しても返済できない」と貸倒れのリスクを疑うからです。

他社借入が原因の審査落ちは、カードローンを利用したことがない人でも、知らず知らずのうちに該当している場合があるので注意が必要です。

たとえば、複数の金融機関のクレジットカードを所持している人は、カードにキャッシング枠を付帯していることで、お金を借りていなくても総量規制に抵触してしまう危険性があります。

また、すでにクレジットカードのキャッシング枠を利用してお金を借りている人は、年収の3分の1を超える借入残高(またはそれに近い借入残高)がある場合、総量規制の対象となる消費者金融系カードローン審査には通りません。

なお、審査落ちとなる他社借入件数の基準は各カードローン会社によって異なり、一概に「○件以上は審査落ち」と言うことができません。しかし、目安としては、金融機関から4件以上の借入がある場合、カードローン審査に落ちる可能性が高いと覚えておきましょう。

虚偽申告している

カードローン審査を受ける場合、少しでも自分を良く見せようと「嘘」をついてしまう人もいますが、すぐにバレて審査落ちになります。嘘をついてカードローンに申し込みした人は、カードローン会社の担当者から「信用できない人」と判断されるからです。

また、嘘をついて申し込みした人は、虚偽申告をした要注意人物として、カードローン会社の社内記録に名前が残ります(社内ブラックと言います)。社内記録に虚偽申告の記録が残った人は、同じカードローンに再度申し込みしても審査に通りません。

実際、「嘘をついてもバレないだろう」と考えて虚偽申告したことにより、カードローン会社の審査を二度と受けられなくなった例があります。

さらに、カードローン会社に嘘をついて申し込みした場合、詐欺未遂や文章偽造の罪に問われて人生を棒に振ってしまう危険性もあるので絶対にやめましょう。

カードローン審査に通りやすくなるコツ

それでは、これから申し込む人のために、カードローン審査に通りやすくなるコツを解説していきます。下記の方法を行なうことで、カードローン審査に通りやすくなる確率が高くなります。

【カードローン審査に通りやすくなるコツ】

  • 利用限度額を低めに設定する
  • クレジットヒストリー(クレヒス)を作る
  • 利用目的の回答に注意する

「利用限度額を低めに設定する」「利用目的を明確にする」といった方法を行なえば、銀行・消費者金融を問わず、カードローン審査に通る可能性が高まります。カードローン審査に通りたい人は、審査に通るポイントを参考にしましょう。

なお、カードローン審査に通りやすくなるコツとして、「はじめから審査に通りやすいカードローンを選択する」という方法もあります。

利用限度額(借入限度額)を低めに希望する

カードローン審査に通るための最大のポイントは、利用限度額(借入限度額)を低めに希望することです。希望する利用限度額が高い人ほど、より高い返済能力を求められるため、審査基準が厳しくなる危険性があるからです。

カードローンの利用限度額は、年収や勤続年数といった属性情報から判断された返済能力に応じて決められています。返済能力を超える利用限度額を希望した人は、「お金を貸しても返済できない」と判断され、カードローン審査に落ちる可能性が高いです。

また、消費者金融系カードローン審査を受ける場合は、利用希望額を低めに申告することで、総量規制の制限である年収の3分の1の範囲内に収めやすくなります。

つまり、利用限度額を低めに設定することは、「年収に対して借り過ぎという印象を与えない」「総量規制の問題を回避しやすい」「計画的にお金を借りることをアピールできる」というメリットがあるのです。

そのため、カードローン審査に通りたい人は、必要最低限の利用限度額でカードローンに申し込みましょう。

クレジットヒストリー(クレヒス)を作る

金融機関の利用履歴がない人は、クレジットカードの利用や携帯電話本体の分割払いをして、クレジットヒストリーを作ることをおすすめします。クレジットヒストリーを作ることで、カードローン会社の審査担当者から返済能力を認められやすくなるからです。

なお、カードローンの審査に通るためにクレジットヒストリーを作りたい人には、即日発行可能なクレジットカードの発行をおすすめします。

即日発行可能なクレジットカードは、最短で申込当日にショッピング機能を利用できるため、より多くのクレジットヒストリーを作ることが可能だからです。

ただし、クレジットカード発行するには、カードローンと同様、金融機関が行なう審査に通る必要があります。

とはいえ、クレジットヒストリーを作る方法は時間がかかるため、すぐにカードローン審査に通りやすくなる方法とは言えません。すぐにカードローンを利用したい人は、まずは他の審査に通るポイントを意識しましょう。

利用目的の回答に注意する

カードローンに申し込む場合、審査担当者から借入額の利用目的を尋ねられることがありますが、回答には十分に注意しましょう。借入額の利用目的は原則自由(事業性資金のみ不可)ですが、回答次第ではカードローン審査に悪影響を及ぼす危険性があるからです。

たとえば、「ギャンブル(パチンコ・スロット・競馬・競艇など)で作った借金を返済するため」と答えた場合、カードローン審査に通るのは厳しいです。普段からギャンブルを行なっている人は、審査担当者に貸倒れのリスクが高いと判断されてしまうからです。

しかし、カードローンの利用目的が「旅行するため」「冠婚葬祭が控えているため」という一時的な理由である場合、浪費癖があるわけではないと判断されるため、貸倒れを疑われる可能性が低くなります。

嘘の利用目的を伝えるのは絶対にいけませんが、回答次第では審査担当者からの印象が悪くなる危険性があると覚えておきましょう。

カードローン審査が不安な人は「お借入れ診断」を試してみる

カードローン審査に通るか不安な人は、まずは「お借入れ診断」を試してみましょう。お借入れ診断では、カードローンに申し込む前に借入可能かどうかを簡単に調べられるからです。

カードローン会社の多くは、年齢や年収、他社借入状況などの簡単な項目を入力するだけで、すぐに借入可能か分かる無料診断サービスを提供しています。

【各カードローン会社のお借入れ診断】

  • アコム(3秒診断)
  • SMBCモビット(お借入診断)
  • プロミス(お借入シミュレーション)
  • アイフル(1秒診断)
  • 三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」(お借り入れ診断)
  • 静岡銀行カードローン「セレカ」(5秒診断)・・・など

「お借入れ診断」は信用情報(金融事故の有無など)に関する入力項目がないので、カードローン審査を受ける前の目安にしかなりません。診断結果で「融資可能」と表示されても、カードローン審査の通過を保証するものではないので注意しましょう。

とはいえ、「他社から○件以上借入していたら審査落ち」「他社から○万円以上借入していたら融資不可」という目安にはなるので、カードローン審査に不安を感じている人は、お借入れ診断を積極的に活用しましょう。

著者 : 株式会社クヌギ

2009年設立。日本クレジット協会 準会員、全国消費生活相談員協会 企業賛助会員。

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